大人世代のライフスタイル提案メディア
海外旅行で長時間飛行機に乗ると、「シートが狭くて疲れるな」と感じる方も多いでしょう。しかし、シートの広いビジネスクラスでは料金が高い...。
そこで、LCC(格安航空会社)のビジネスクラス級シートを利用した場合、料金や快適さはどうなのか。実際に利用した感想をレポートします。
LCCの魅力は、なんといっても料金の安さ。キャンペーン・セールも多く、タイミングが合えばかなりの低価格で航空券を購入できます。
利用したのは『エアアジアX』。バリに行く際、キャンペーンがあって、直行便の最安値が片道9,880円でした。私は行きに『プレミアムフラットベッド』タイプ(一般のビジネスクラス級)を利用し、帰りは座席指定オプション(『プレミアムフレックス』・座席はエコノミークラス級で最前列なども指定可能)をつけました。
料金は、往復で55,000円。時期やセールなどで料金は違いますが、レガシーキャリア(フルサービスを提供する大手航空会社)のビジネスクラス料金よりは断然安いと言えます。
エアアジアで一番ランクの高い運賃タイプ「プレミアムフラットベッド」の最大の魅力は広いシート。こちらはフルフラットにリクライニング可能です。
上の写真では足元が少々わかりづらいですが、前の座席からの距離が59インチ(約149cm)、幅は19インチ(約48cm)のゆったりサイズ。座って足を前に伸ばした状態でも余裕があります。
価格はそれほど高くなく、こんなに広々と座れるのはとてもいいと思いました。LCCにビジネスクラス(または相当するクラス)があるのを知らない方もいると思いますが、中長距離便には利用できるものがあります。普通に考えて、フルフラットシートで海外旅行に行くのは料金が高くて難しいと思いがちですが、LCCの料金であれば利用してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
こちらはスタンダードシート。プレミアムフラットベッドに比べると、特に前の座席からの距離に差があるのがわかります。
LCCの場合、料金が安い分、レガシーキャリアに比べてサービスが簡素化されています。機内食に関しては、ほかの運賃タイプと変わりません。
乗る区間にもよりますが『プレミアムフラットベッド』タイプでは1食無料・ウェルカムドリンク付きでした。LCCでは基本的に食事や飲み物は有料で、予約していなければその都度料金を払わなければならないので、その手間はありませんでした。食事の内容は一般のエコノミークラスと同等だったので、そこは期待しないほうがいいと思います。
また、LCCの航空券をWEBで予約する際、注意しなければならない点があります。
料金に食事は何食含まれているのか、どれがオプションなのかなど、WEBサイトの画面操作にわかりづらいところがありました。それと、LCCでは変更やキャンセルなど融通がききづらいというところも注意すべきポイントだと思います。予約する際、画面を注意深く見ることが大切だと感じました。
機内にはビジネスクラス級であっても、座席モニターがありませんでした。しかし、先日乗ったエアアジアXのシンガポール便では、タブレットが貸与されました(字幕は日本語で出ませんでした)。便によって対応の違いがありそうです。タブレットを自分で持ち込むのが手堅いですね。
料金と快適さを考えたとき、LCCのビジネスクラスは、低価格で長時間のフライトの疲れを軽減する広いシートでゆったりくつろぐことができる、という点でいい選択と言えそうです。
同じような視点で考えると、JALやANAなどレガシーキャリアの「プレミアムエコノミークラス」も選択肢のひとつに入るでしょう。
ビジネスクラスとエコノミークラスの間にあるプレミアムエコノミークラスは、やや広めのシートとレガシーキャリアのサービスが受けられるという点でいいという方もいます。料金もタイミングによっては逆転することがあり、LCCのビジネスクラス級よりもレガシーキャリアのプレミアムエコノミーのほうがお手頃価格なこともあります。
各社の航空券の料金やキャンペーン情報などをチェックして、お得で快適な旅を計画してみてはいかがでしょうか。
2019.06.04 22:47 | |
2021.09.17 12:41 | |
旅行・観光・お出かけ | |
海外旅行 |