大人世代のライフスタイル提案メディア
食べ放題のお店で食事、ホームパーティー、飲み会...。話に花を咲かせながらついつい食べ過ぎてしまうこと、よくありますよね。リラックスして食事をすることは精神を安定させる効果がありますが、食べ過ぎは体によくありません。
食べ過ぎたときは、消化を促進するツボ押しやストレッチで胃腸の調子を整えて、体をすっきりリセットしましょう。今回は、簡単にできるツボ押しの方法などについて、マッサージ師の石川由美子さんに教えていただきました。
まずは食欲を抑えるツボ押しです。耳の前にある軟骨の突起から、やや下に位置するくぼみに、「飢点(きてん)」というツボがあります。飢点は食欲を抑える効果があるので、食事の15分くらい前に押しましょう。左右同時に、中指または人差し指でじんわり1~2分押します。
次は、胃腸の調子を整え、消化を促進するツボ押しを3つご紹介します。ひとつ目は、みぞおちとおへその真ん中にある「中脘(ちゅうかん)」。胃の不調の特効ツボとして知られています。胃痛、消化不良、胃もたれ、慢性胃炎などの対策にもなります。
☆人差し指、中指、薬指の3本の指を中脘(ツボ)にあて、鼻から大きく息を吸いながらお腹を膨らませ、口からゆっくり吐きながらへこませる腹式呼吸に合わせて、吐く息と同時にゆっくりツボを押していきます。「3秒で息を吸い、3秒で息を吐く」を3~5回繰り返します。☆
ふたつ目は、おへそから左右に指3本分外側にある「天枢(てんすう)」。便秘や下痢解消など消化器系の不調に効果があります。☆と同じ方法でツボを押します。
3つ目は「関元(かんげん)」。おへそから指4本分下、いわゆる「丹田(たんでん)」(気力が集まるところ)にあるツボです。冷えや便秘、尿に関する症状、女性特有の症状にもおすすめです。こちらも☆と同じ方法でツボを押します。
続いて、胃や腸を動かして消化を促進する簡単ストレッチを2つご紹介します。食事中や食後すぐのストレッチは避け、食後20~30分経ってから行うようにしましょう。
ひとつ目は、おなかをひねるストレッチ。両足を肩幅に開いていすに浅く座り、両手を腰に当てます。下半身は動かさず、息を吐きながらゆっくりと上半身をできるだけ後ろにひねります。左右交互に5回ずつ行います。
ふたつ目は、おなかを反らすストレッチ。おなかをひねるストレッチと同様に、いすに座って両手は腰に。息を吐きながらゆっくりと5秒間、伸びをするようにおなかを反らしていきます。こちらも5回程度繰り返しましょう。
座ってできるストレッチは仕事の合間にも手軽にできるので、ぜひ取り入れてみてください。
最後は、腸を整えるリンパマッサージです。こちらも簡単にできるので、夜、リラックスしているときの習慣にするのもおすすめです。
まず、みぞおちとおへその下に体温が感じられるまで手をあてます。この後アロマオイルを塗るとマッサージがしやすくなり、リラックス効果も増します。
次に手を重ねてみぞおちから真下に下ろし、右下→右側→上→左側→左下の順に「の」の字を描くようにお腹全体をなでていきます。
同じリズムで10回、大腸の走行に沿って「の」の字を描きます。最後に、みぞおちからおなか全体をなでて終わります。この方法は、便秘解消のマッサージとしても知られています。
今回ご紹介した方法は、食べる前・食べた後のケアとしてある程度の効果がありますが、食べ過ぎた翌日、胃もたれやお腹のハリなどを感じたら、まずはゆっくり休んで内臓の疲れをとることが大切です。翌日は、食べ過ぎてしまった分食事量を少なめにし、水分を多く摂るなど調整をすることも、リセット方法のひとつです。
胃腸を整え、健康を保つことは、病気や老化の予防につながります。いつまでもおいしいものをおいしく食べるために、体をしっかりケアしましょう。
2019.06.04 22:26 | |
2019.07.26 15:15 | |
美容・健康 |