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笑うことは健康に良いとよく言われますが、毎日が楽しいことばかりというわけにはいきません。そもそも笑いとはどのように生まれるのかご存知ですか?
笑いには脳の大脳辺縁系の海馬、扁桃体(へんとうたい)などが関与します。例えばにらめっこをした時に楽しいことなのかどうか、海馬は過去の記憶を照合します。
楽しいと判断されると、扁桃体で「楽しい」という感情が動きます。感情が動くと目の周囲の眼輪筋が動いて「目が笑い」ます。「笑いなさい」という命令が運動神経からなされると、口角があがって笑顔になります。また、自律神経やホルモンの中枢である視床下部に「楽しい」という情報が伝わると、ストレスホルモンを減らしたりドーパミンなどの快のホルモンが出たりします。
では、逆のルートを考えてみます。顔の筋肉を動かすと脳の中で何が起こるのでしょうか?
1980年代にアメリカの心理学者が唱えた「表情フィードバック仮説」では、怒り、嫌悪、恐れ、幸福、悲しみ、驚きなどの表情を作った時の自律神経活動と、本当の感情の時とを比較したところ、まったく同じ自律神経活動を示しました。つまり楽しい表情を作ると楽しい感情が、悲しい表情を作ると悲しい感情が生まれるということです。
これは「脳はだまされる」ということです。脳は与えられた刺激に対してその理由を探そうとします。例えば口角が上がればその意味を考えて、きっと楽しいからだと判断し、楽しい感情が生まれるのです。このメカニズムを利用してストレス軽減や笑いやすい心をつくることを目指すのが「笑み筋体操」です。
「笑み筋体操」は、現代人に毎日笑う習慣をつけてもらうために筑波大学が開発した体操で、顔の表情筋を動きやすくするストレッチ運動です。漫才や落語などを見なくても笑うことができ、ひとりでも、誰にでも行えるので、簡単に日常生活に取り入れることができます。
実施後の心理テストでは、不安、落ち込み、イライラなどの否定的感情が軽減されました。さらに、倦怠感、肩こり、頭痛といった身体不調の自覚症状の軽減もみられました。
笑いが健康に良いとわかっていても、辛いときにはなかなか笑えないもの。でも、表情筋のストレッチだからと割り切って、とりあえず体操してみてはいかがでしょうか。そうしたら脳はだまされてくれます。
笑いは万能薬です。ぜひ、笑える心を持てるようになりましょう。
手こねトントン顔作り | |
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両手をこすり温めます | |
その手をお顔に | |
「こねて~こねて~」と言いながらお顔をこねましょう | |
最後にぎゅ~っとお顔をおおってからぱっと開放 | |
幸せのタコ焼き作り | |
両手をこすり温めます | |
その手をお顔に | |
頬のお肉をくるりと丸くしてタコ焼きを作ります。タコ焼きを外 回しをしながら「グルグルグルグルおいしいな~」 次に内回しをしながら「グルグルグルグルおいしいな~」 |
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タコ焼きをぎゅ~っとしぼってから、ぱ~~っと開放 | |
頭もぐりぐりマッサージしましょう |
2019.05.28 22:04 | |
2019.07.26 15:01 | |
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