漢字が書けないビャンビャン麺~食べたらわかる「ガチ中華」の魅力

漢字が書けないビャンビャン麺~食べたらわかる「ガチ中華」の魅力

2022.05.29 21:03
2022.05.29 21:06
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中華ビャンビャン麺

テレビや雑誌で耳にする「ガチ中華」。中国語圏から日本に来た人たちが経営・調理をする本格中華料理のことで、日本各地に昔から浸透しているおなじみの中華とは一線を画す、まさに「ガチな中華」として話題になっています。

今回は、そんななかでもかなりディープな「びゃんびゃん麺」を紹介したいと思います。

びゃんびゃん麺に注目するようになったきっかけは、数年前に息子が小学校のお友達に広めていた「びゃん」という漢字。その「びゃん」をきっかけに、ものすごくおいしい「びゃんびゃん麺」にめぐりあうことができたのです。通販もできるので、ぜひぜひ最後までご覧ください!


まず、みなさん「びゃん」の字をご存知ですか?画数が58画もあり、中国人も書けないといわれる漢字です。息子に書いてもらうと、ウ冠の中に「言」「馬」「長」などがちまちまと入り、さらに「しんにょう」でフィニッシュでした。

言葉の説明ではなかなか伝わりづらいので(AdobeとGoogleが共同開発したオープンソースのフォントなら変換可能なようですが、普通は変換されません)、いったん写真でお見せしますね。

Biang Biang面

なかなかすごいですよね。

この漢字が使われるほぼ唯一の場面が「Biang Biang面」です。面というのは日本でいう、麺。中国でも本来は麵と記しますが、最近の簡体字では面と書くようです。

発祥は中国・陝西省中部の咸陽市で、近隣の西安市を含む辺り一帯を代表する「幅広の麺料理」をびゃんびゃん麺というのだそう。日本の幅広麺(群馬・桐生名物の「ひもかわうどん」など)がもともと大好きなこともあり「せっかくだから食べてみようよ」と、家族で食べに行くことになりました。

びゃんびゃん麺

本場中国まで行くわけにはいきませんが、日本でもびゃんびゃん麺を看板メニューにしている店はいくつかあります。その代表格・「西安麺荘 秦唐記(しんとうき)」に行ってみました。都内に3店舗ありますが、今回は神保町店へ。

メニューが豊富でいろいろ食べてみたくなりますが、何はさておきびゃんびゃん麺。どんな味で食べるかの選択肢も豊富なので迷うところです。が、現地に古くからあるという油撥(ヨウポー)など、「これはぜひとも」と思えるものを頼んでみました。

店内には中国に伝わるという「書き順」が。注文を待ちながら読み込んでしまいました。

まずは「ヨウポー」「トマトと卵」「ジャージャン」という3種をのせた欲張りなひと皿、「全盛り」です。

赤いレンゲのあたり、もやし、キャベツ、唐辛子と花椒、そしてその奥の煮豚までが「ヨウポー」です。手前の「トマトと卵」は意外な感じもしますが、じつはヨウポーとトマト卵がびゃんびゃん麺を食べるときの定番なのだそう。自然な甘味のトマトソースに卵をあわせたまろやさがヨウポーの刺激的な辛みを和らげ、なかなかの好相性。トマトの左は「ジャージャン麺」です。

食べ方のポイントは、しっかり混ぜること。最初はひとつひとつ味わってみてもよいと思いますが、混ぜ混ぜして食べるのが通な食べ方のようです。

ヨウポーだけのびゃんびゃん麺も注文。もちろんしっかり混ぜていただきます。

辛さはまぁまぁ効いています。が、あくまでも「おいしい範囲」の辛みです。小さい子には別のメニューをおすすめしますが、当時小5だった息子は、水を飲みながら「辛いけどおいしい」と食べ進んでいました。

モヤシとキャベツの食感がアクセントになっているし、刻みチャーシューもうまみを添えてくれます。

なんといってもおいしいのは、幅の広い手打ち麺。モッチリしていながら喉ごしがいいので、するする食べられます。幅広だけど薄い。そのバランスが良いのでしょうね。タレがしっかり絡むのもポイント高いです。

ちなみに、びゃんびゃん麺をスープ仕立てでいただくこともできます。そちらも食べてみたいので「軟骨麺」も注文しました。

びゃんびゃん麺のスープ仕立て「軟骨麺」

これがまたじつに美味。じっくり煮込まれたトロットロのお肉も、さっぱりかつ濃厚なコクが味わえる醤油ベースのスープも本当においしいです。びゃんびゃん麺との相性も抜群でした。今回は食べていませんが、牛肉麺もおすすめらしいですよ!

お店の公式サイトでは「麺打ち済み」の商品のほか、「麺の材料+具材」も販売しています。動画を見ながら自分で手打ちしてみるのも楽しそうですね! おつまみとして、「調味料付きラム串」もおすすめです。

息子の漢字一文字へのこだわりから始まった「新しい味との出会い」。さすがはガチ中華だな〜と感心する奥深いおいしさでした。

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