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いま、若い世代を中心に「あえて飲まない」というスタイルがじわじわと広がっています。体質的に受け付けないというわけではなく、お酒を飲むことはできるけれども選択肢に選ばない生き方と言ったらいいでしょうか。
欧米ではイギリス出身のジャーナリストが発表した著作「ソバーキュリアス」で注目され、話題となりました。「ソバーキュリアス」は「ソバー=しらふ」と「キュリアス=好奇心」を合わせた造語。ハリウッドスターなどのセレブリティの間にもクールなライフスタイルとして浸透しているといいます。
日本でもコロナ禍の期間中に飲み会などが減少。惰性的な飲酒を見直す人が増え、ノンアルコールを選択する傾向に拍車がかかりました。
いまやノンアルコールのワインやスパークリングが一般的なスーパーでも手に入りますし、レストランやバーでもモクテルと呼ばれるノンアルコールのカクテルが人気上昇中。ポジティブにノンアルドリンクを楽しむ人が増えています。
この潮流は、お酒を飲めない下戸や運転する人、授乳中や育児の最中で断酒している人にとってはありがたい限り。一見、ノンアルコールとは気付きにくいので、飲む人と同席しても余計な気遣いをする必要なし。その場の雰囲気を壊さず、一緒に楽しむことができるのです。
しかもお酒に負けないほどの香りや味の深み、複雑な奥行きがあって、正直これならお酒を飲む必要がないかも......と思えるくらい。
そこで、初心者でもつくれて家庭でも楽しめるノンアルカクテルのおいしいレシピをご紹介しましょう。
ひとつめは、バージンモヒート。ラム酒ベースの人気カクテル、モヒートのラム酒抜きバージョンです。「ラム酒を抜いておいしいの?」と疑心暗鬼になりそうなところですが、お試しあれ! 用意するのは、たっぷりのフレッシュミントと搾りたてのライム果汁、ガムシロップと炭酸水、クラッシュアイスです。
丈夫なグラスにミントの葉とライム果汁、ガムシロップを入れてすりこぎで潰します。ここにクラッシュアイスを入れてかき混ぜ、炭酸水を注いで皿に混ぜ合わせたらできあがり。
ポイントは、ライムを直前に絞ることとフレッシュミントをケチらないこと。皿にハーブは鮮度にこだわること! 味わいに深みを持たせたかったら、ガムシロップの甘味は濃いめにつくりましょう。ガムシロップを黒糖でつくると、さらにコクの深い味わいに。
きれいなルビー色のモクテル、グレナデンシロップにジンジャーエールを合わせたシャーリーテンプルもおすすめです。すっきりした味にしたい場合はレモンやライムを少し絞って、甘味たっぷりで優しくしたいならジンジャーエールの量を少なくしてその分オレンジジュースを加えても。
もちろん、子どもと一緒に楽しめます。果物を使ったシロップは、ストロベリーやブルーキュラソー、ザクロ、カシス、パッションフルーツなどたくさんの種類が市販されています。常備しておくと、おうちでのモクテルづくりがぐっと楽しくなるはずです。
ちょっと贅沢したいときは、フレッシュフルーツを使ったフローズンモクテルも。刻んだイチゴとライムジュース、ガムシロップ、クラッシュアイスをブレンダーにかけるだけで完成! 味に深みを足したいときは、ブレンダーにかける前にオレンジジュースを少し加えるか、フルーツのシロップを数滴垂らしてみましょう。
ベースの果物は、マンゴーやメロン、梨や洋梨もおすすめです。甘みの加減はベースの果物の甘味に合わせて加減して。あれこれ試して我が家の定番をつくってみてはいかがでしょう。
簡単なのはノンアルコールのサングリア。ノンアルコールのワインやブドウジュースに、リンゴやオレンジ、ブルーベリーなどのフルーツと、シナモンスティックやペッパー、カルダモンなどのスパイスを漬け込んで香りを移します。甘酸っぱくてスパイシーな味わいは、お昼のひとときや午後のお茶にもぴったりです。
二日酔いの心配とも、酔っ払っての失敗とも無縁。体と心にダメージを与えないノンアルライフ、ちょっと試してみませんか。ただし、シロップやフルーツをたっぷり使うので、糖分の取り過ぎにはご注意を!
2023.09.25 21:40 | |
2023.09.25 21:43 | |
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