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サラダにしても、焼いて食べても、ソースにしても、おいしいトマト。鮮やかな色合いは、肉料理やお弁当のつけ合わせにも重宝するので、脇役にも主役にもなれる野菜といえます。
使い勝手がいい、味も彩りもいい。しかも、ビタミンA、C、Eや食物繊維、ベータカロテン、リコピンなど栄養価も豊富という魅力にあふれた食材なのです。
トマトは世界中で食されていて、約8,000種以上もあるといわれています。日本でも200種類以上が栽培されているそうですが、近年の流行はプチトマトです。
以前は、トマトといえば大玉でしたが、1980年代にミニトマトが登場し、切らなくても食べられる手軽さやかわいらしさがウケて大ヒット。味の改良が進んで甘さも増し、現在は大玉よりもプチトマトが多く流通しています。
さまざまな品種が出まわっていますが、甘いトマトを食べたいときはフルーツトマトがおすすめ。フルーツトマトというのは品種名ではなく高糖度トマトのことなので、同じ品種でも栽培法や季節、産地などによって変わります。
フルーツトマトの定義は決まっていませんが、目安として糖度が8度以上のもの。一般的なトマトの糖度は4〜6度くらいで、10度を越えるとまさにフルーツ並みの甘さとなります。
では、トマトのレシピを食べ方別にいくつかご紹介しましょう。まずは生のトマトから。
スライスしたトマトとモッツアァレラチーズに良質なオリーブオイルとバジルソース、必要に応じて塩と黒胡椒をかけます。生のバジルをトッピングするのも◎。プチトマトとミニモッツァレラの組みあわせもおすすめです。
同じくイタリアのブルスケッタも簡単でおいしいひと皿。やはり、トマトの使い方はイタリア料理からヒントを得るとうまくいきそうです。
甘いプチトマトを小さくカットし、たっぷりのオリーブオイルと塩・黒胡椒、刻んだバジルと和えます。バゲットかカンパーニュをスライスして表面にニンニクをぬり、オリーブオイルをたらしながらこんがり焼いて、先ほどのトマトをのせましょう。
トマトの汁気が多いとパンがしんなりしてしまうので、カットした後にキッチンペーパーなどで汁気を軽くしぼるのがポイントです。
生のトマトもおいしいですが、火を入れることで甘みやうまみがUP。たとえばサラダだとしても、少しローストするとまた味わいが変化します。
耐熱皿に盛り、オリーブオイルや塩胡椒をかけてからオーブンでこんがりするまで焼いてあります。イタリアンパセリやバジルは食べる直前にかけましょう。ソースやスープにしてもおいしいですよね。
トマトをベースにしたパスタソースには、さまざまな種類があります。
ピリリと辛いアラビアータ、パンチェッタのうまみが効いたアマトリチャーナなどトマトが主体のソースもあれば、トマトの形が残る程度に調理するボンゴレやペスカトーレなどもあります。
ボンゴレに加える場合も、トマトは単なる「飾り」ではなく、程よい酸味としっかりした、うまみを添えるために必須のもの。ぜひ、甘くおいしいプチトマトでつくってみましょう。
魚がおいしく味わえるアクアパッツァにもプチトマトを使いましょう。
つくり方をインターネットで検索する際には、それぞれの料理名に加えて「シェフのレシピ」「本格派」「本場」などのキーワードを加えると、正統派レシピに行き当たる確率が高まりますよ!
イタリアンだけではなく、たとえばインドのスパイスカレーにトマトを入れたり、メキシカンのサルサ(ソース)にしたり、はたまた中華の炒め物にしたり、トマトの使い道は非常に広範。
とくに今の季節は甘い品種が出まわりやすくなっているので、さまざまな調理法・さまざまな食材との組み合わせで、おいしく味わってみましょう。
2023.07.27 19:21 | |
2023.07.27 19:22 | |
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