煮物、揚げ物、炒め物、漬け物…何にでも使える夏野菜のズッキーニ

煮物、揚げ物、炒め物、漬け物…何にでも使える夏野菜のズッキーニ

ズッキーニ(Zucchini)

夏に旬を迎えるウリ科カボチャ属の野菜で、果実と花を食用とする。フランスやイタリア、南米などで多用される。日本ではキュウリに似た細長い形状のものが主流だが、これは19世紀後半のイタリアで改良されたもので、本来は洋梨型や球形のものが多い。緑のほか黄色もある。

ズッキーニの名前はイタリア名のZucchineから来ていて、イタリアンやフレンチには欠かせない食材です。日本でもここ10年ほどですっかりおなじみになり、スーパーでも年中見かける野菜になりましたが、本来の旬は夏です。

ズッキーニは見た目はキュウリに似ていますが、実はカボチャの仲間です。

見た目はキュウリに似ていますが、じつはカボチャの仲間。ただ、完熟した実を食べるかぼちゃと違って、ズッキーニは成長するにつれて繊維質が多くなり味が落ちるため、開花してから4~5日後の未熟な実(幼果)を食用とします。キュウリに比べて果皮が固いので、加熱調理して食べるのがおすすめです。食感や調理法は茄子に近いかもしれません。

ズッキーニ(Zucchini)

店頭で選ぶ際は、

  • 表面にキズがなく、皮にツヤがあるもの
  • 切り口が新しいもの
  • 太さが均一であまり大きすぎないもの

といったポイントに注目するとよいでしょう。

古くなると実がスカスカになるので、新鮮なうちに食べ切ることが大切です。もし保存するときは新聞紙やラップなどに包んで冷暗所に。使いかけはラップで包んで冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめですが、温度が低すぎると傷みやすいので、いずれにしろなるべく早く食べましょう。炒め物や煮物にすればすぐに消費できるので、買ったらすぐに使い切る!というのを基本としたいですね。

ラタトゥイユ、フライ、ピクルス。今日は何つくる?

ラタトゥイユ

皮をむく必要がなく、調理もしやすいズッキーニ。とくにこれからの季節は旬まっさかりなので、日々の食卓にぜひ取り入れたいですよね。

ズッキーニのおいしい食べ方としてまず試したいのは、南フランスの代表的な野菜煮込み「ラタトゥイユ」。いきなりトマトと一緒に煮込むのではなく、まず、ズッキーニ、玉ねぎ、茄子、パプリカなど好みの野菜をにんにくとオリーブオイルで炒めるのがポイント。そのあとで完熟トマト(缶詰でもOK)を入れて煮込みます。煮込む際にはオレガノ、バジル、タイムなど香りのいいハーブを加えるのを忘れずに。塩を少々加えてから蒸し煮すれば野菜の水分だけで調理できます。

ズッキーニは茄子と同じく油との相性がとてもいいので、煮込み以外にも調理法はいろいろ。スライスしてオリーブオイルと一緒に焼き色がつくまでしっかり焼き、ハーブ塩で味付けするだけでもおいしい一品になりますし、カボチャのように天ぷらやフライにするのもおすすめです。丸いタイプは中をくり抜いて肉詰めにするのもオシャレですね。もちろん、食べやすい大きさに切って細長いタイプのズッキーニと同様の使い方をしてもOKです。

ズッキーニはクセがなくて食べやすく、調理法が豊富なのはもちろんですが、彩りがとても美しいので、見た目がおいしそうに仕上がるのもうれしいところ。カリウム、ビタミンC、ベータカロテンなど栄養も豊富なので、暑さにまいってしまいそうなこれからの季節、たっぷりおいしく味わいましょう。

ズッキーニのピクルス常備したい色鮮やかなお手軽ピクルス

旬のズッキーニをたくさん入手したら、ピクルスにしてみませんか?緑と黄色のズッキーニが両方あると目にも鮮やかです。切り方はスティック状でも輪切り(ピーラーでところどころ皮をむくと見た目もきれい)でもOK。プチトマトやパプリカ、かぶ、にんじんなどを一緒に漬けるのもおすすめです。

好みのピクルス液(たとえば酢、水(または白ワイン)、砂糖、塩に、ローズマリーやタイム、ローリエといった香り付けのハーブと黒粒こしょう、赤唐辛子などを加えたもの)を鍋に入れて沸騰させ、10分ほど煮てからしっかり冷ましておきます。あとは、清潔な密閉容器にピクルス液と刻んだ野菜を入れて冷蔵庫で半日程度置くだけ。

1週間ほどは日持ちするので、ちょっとした付け合わせにも最適です。漬ける酢は、米酢よりリンゴ酢やワインビネガーのほうがやわらかい酸味に仕上がります。

2019.07.15 13:10
2019.07.26 15:38
フード・ドリンク雑記・雑学

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