京都の旅~老舗茶舗の一保堂と開化堂の茶筒

京都の旅~老舗茶舗の一保堂と開化堂の茶筒

旅の余韻を自宅でも味わえる「お土産」。京都を旅して出会った銘品を買って帰り、長い歴史と伝統の技を自宅でも味わう──これも旅の醍醐味ですよね。

まずおすすめしたいのが、一保堂茶舗のお茶です。

一保堂といえば今から295年前に創業した老舗中の老舗。玉露も煎茶も番茶も、穏やかな香りで上品な味わいです。

「日本茶ってやっぱりいいな」としみじみできる銘茶ばかり。中でもイチオシなのは、抹茶です。

今回、自分へのおみやげとして一保堂の抹茶スターターセット、その名も「はじめの一保堂」を購入しました。このキットでさっそく自宅で抹茶を味わっています。

一保堂の抹茶

抹茶を点てるのに必要なのは、抹茶と茶碗と茶せんです。

茶杓や茶漉しもあったほうが便利ですが、なくても大丈夫。茶碗は、大きめの片口やカフェオレボウルで代用もできます。

手始めに「はじめの一保堂」を買ってみるのも、もちろんおすすめ。一保堂は抹茶の種類も豊富なので、いろいろと楽しめます。

値段が高いほど渋味が少なく甘みが増しますが、一保堂なら、お安いものでも十分においしくいただけます。

正式なお点前をたしなんでみたい気もしますが、私はとにかく抹茶の味わいが好きなので、うちで気軽に飲めるというのはうれしい限り。

茶碗で点てた抹茶をカップに注いで飲んでもいいので、お客さんが来たときにも、茶碗ひとつで対応できます。

抹茶ラテや抹茶のお菓子などにも使えるので一保堂の抹茶を常備しておくと何かと重宝します。

そして、一保堂の抹茶を保管するために前からずっとほしかったのが、開化堂の茶筒です。

開化堂は明治8年創業。日本で最も古い歴史を持つ手づくり茶筒の名店です。

開化堂の茶筒

130以上もの細かい工程を経るという、一貫した手づくり。見た目が美しいだけでなく、二重構造による高い機密性で、茶葉やコーヒー豆、食品などを湿気から守ってくれます。

茶筒の材質は、銅、ブリキ、真鍮。いずれも、毎日使うことで「手擦れ」による変化が起こり、風合いが変わっていきます。使えば使うほどツヤが出て、味わい深く育っていくのです。

決して安くはないですが、長く使える銘品なので、お値段以上の価値があるのではないでしょうか。

一保堂で買った抹茶を開化堂の茶筒に入れて保管し、好きなときに自宅でおいしい抹茶を味わう。

ささいなコトではありますが、暮らしの中に思いがけない喜びを与えてくれる気がします。

旅先での風景も、一緒に思い出させてくれそうです。

2021.07.07 10:03
2021.09.17 12:32
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