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お呼ばれに、ごあいさつに、お礼に。手みやげは、おつきあいの潤滑剤にして、贈る側のセンスや相手への気遣いを表現する有効なコミュニケーションツール。
特に年末年始や、夏休みは実家への帰省やあいさつ、ホームパーティーなど人が集まる機会が多く、手みやげ選びが悩ましいシーズン。
そこでセンスがいいねと言われる逸品を厳選。訪ねた先で用意されたごちそうの邪魔をせず、でも上質で存在感のある6品をご紹介。
一番手は〈かぎ孫 津田孫兵衛〉の笹漬け。元禄元年創業。若狭小浜で320余年の伝統を受け継ぐ老舗の味。
主役は若狭を代表する海の幸、すずめ小鯛。一塩して、米酢や本味醂を合わせた調味料にくぐらせ、白板昆布とともに樽詰に。
その味わいは繊細にして上品。小鯛の凝縮した旨味に昆布のふくよかなコク、杉樽の清々しい香りが重なり至福の味わいに。そのままで最高の酒の肴に。手毬寿司によし、吸い物にもよし。バリエーションの広さも、手みやげとしてポイント高し。
年賀のあいさつに、帰省のみやげにおすすめなのは、金沢〈石川屋本舗〉の「かいちん」。「かいちん」は金沢の言葉でおはじきのこと。愛らしい形と、透明感のある色合いから、その名をつけられたとか。
寒天とお砂糖からつくられた干菓子は、表面はカリッと歯ざわりがよく、なかはホロリとやわらかで、品がよい。ごちそうの後、お茶のおともにぴったり。クリスマス、お正月向けモチーフを詰めたセットも期間限定で取扱い。
ホームパーティーへの手みやげなら、岩手・盛岡〈プティ アクイーユ〉の「短角牛のコンビーフ」と「パテ・ド・カンパーニュ」を。おいしいバゲットと一緒に持っていけば最強の手みやげに。
しっとりとなめらかなコンビーフは、人気雑誌の手みやげ特集でグランプリを獲得。短角牛ならではのしっかりした肉の旨味と、上質な脂の口どけのよさや甘味が一体に。
上質の豚肉と鶏レバーをバランスよく合わせ、4日間を経て仕上げた濃厚なパテ・ド・カンパーニュとともにパーティーに華を添えます。
おいしくて彩り豊かなピクルスも、選び手のセンスが問われるジャンル。その点、〈ピクルス屋いく農園〉のピクルスなら、どんな相手に贈っても喜ばれること請け合い。
高知・土佐山町の山の畑で不耕起・無肥料栽培された野菜を、作り手みずからピクルスに。野菜自体が一番おいしい時期に、持ち味を生かすように仕込んだピクルスは、頬張れば野菜の甘味や香り、食感が生き生きと伝わってきます。
クリームチーズや白ワインにも合う新生姜のローズスイート、ほのかにシナモンが香るコリンキーのスイートピクルスをはじめ、よそにはないラインナップも。バリエーション豊かで、選ぶこと自体が楽しくなる手みやげです。
小箱に詰まったチョコレートも、手みやげ偏差値は上々。兵庫・淡路島〈長手長道堂〉の「あわじオレンジスティック」はコーヒーや紅茶はもちろん、洋酒との相性もよし。スイーツが苦手という男性にも好評です。
地元在来の柑橘類、鳴門オレンジを甘煮にし、ビターな風味のベルギー産チョコレートでコーティング。華やかなオレンジの香りとさわやかな酸味、チョコレートの深いコクと甘味のバランスは絶妙。深い余韻を残します。
フルーツはどんな場面にも通用する万能選手ですが、食べ頃が難しいのがタマにキズ。だから旬の味と香りを凝縮した瓶詰めを。長期間の保存もOKで重宝します。
フルーツ王国、岡山の〈平松農産〉では、地元・倉敷のとれたて果物をコンポートに。岡山名物の桃の中でも高級品種である清水白桃を、大ぶりにカット。みずみずしい果汁たっぷり。
ひと口頬張れば、甘い香りとさわやかな甘味が口いっぱいに広がります。真冬にあたたかい室内でいただく、ひんやり冷やした真夏の果実、喜ばない人はいないはず。
2019.08.05 20:39 | |
2021.07.05 15:13 | |
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