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数年前、讃岐うどんを食べに香川を旅行したことがあります。振り返ってみると、食べることだけを目的にした旅行は、このとき以外にはありません。それくらい「食べる」ことにストイックな旅でした。
今では讃岐うどんのチェーン店も増え続け、どこででも気軽に食べられるようになりました。早くて安くて美味しい、というのはやっぱり魅力で、昼どきはどこも行列しています。
では、自宅ではどうかというと、讃岐うどんを食べる機会は個人的には少ないです。そうめんのように自宅でも気軽に食べられないかと思って、今回讃岐うどんを注文してみました。
讃岐うどんの本場、香川県にある「亀城庵」という、お取り寄せ専門のお店です。お取り寄せ専門ということもあって、きちんとした包装で送られてきました。
箱を開けると、だしの香りがして、このつゆは美味しいそう、と期待がふくらみます。このセットは10人前入りで、細切りと普通の麺が入っています。
つゆは、ざる用と冷やしぶっかけ用の2種類。麺の太さでつゆを使い分けてもよさそうです。
麺は半生タイプ。
このお店では出荷するのに生ではなく、半生にしているため一晩乾燥させる工程を挟みながら、より長い期間美味しく、かつ生麺に負けないような味づくりを徹底しているそうです。
亀城庵では麺の茹で方にもこだわりがあって、おすすめの茹で方が同封されていました。
今まで自分がやっていた方法と真逆のことが2つあり、1つ目は沸騰したお湯に入れて、強火で茹でるのではなく弱火で茹でること。弱火で茹でると、麺がのびないか、と思うのですが、それを補うようにフタをします。
2つ目は、ふきこぼれそうになっても水を足さないということ。強火で茹でていると、よくふきこぼれそうになるので、つい水を足してしまいますが、一気に温度が下がってしまうのでよくないみたいです。弱火で茹でていれば大丈夫ですね。
茹であがった麺はイカ刺しのようなツヤがあります。
ちなみに茹で時間は細麺で約4〜6分、普通の麺で6〜8分。お好みがあるかと思いますが、麺の芯がなくなるまで茹でるとおそらく茹で過ぎです。特に冷やして食べるときには、ややかためのほうが弾力があって、より美味しいと思います。
ざるうどんの完成!細切り麺のほうでつくりました。お好みで普通の麺でも。
つゆはしっかり冷やしておいて、刻みネギ、わざび、海苔を添えて。讃岐うどんと言えば、すりおろした生姜のイメージが強いですが、ざるうどんで楽しむなら、わざびもよく合いますよ。
麺はツヤがあって、見た目どおりツルッとした喉ごし。讃岐うどんならではの噛みごたえで、美味しいです。麺が細いので食べやすく、どんどん入ってきます。
続いて普通の麺でぶっかけうどんをつくりました。たっぷりのネギと大根おろし、上には生姜をのせて。これぞ讃岐うどんのぶっかけ!
麺のコシや食感もさることながら、美味しいのがダシつゆ。ざるうどんで使ったつけつゆもダシがきいていましたが、こちらのぶっかけ用は、醤油が少ないせいか、もっとダシの奥深いコクが味わえます。
このざるうどんとぶっかけは、夏以外でも楽しめそう。温かいかけうどんにしてもよいし、釜揚げうどんもよさそうですよね。冷やしのままでいろいろな具材で楽しむこともできるし、アレンジの幅広さも讃岐うどんの魅力だと思います。
外食としての讃岐うどんに加えて、もっともっとご家庭でも食べられるようになるといいなー、と。そう感じさせてくれる亀城庵の讃岐うどんでした。
2019.06.08 21:11 | |
2021.07.12 18:41 | |
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香川県, うどん |