家族で初釜!おうちで抹茶を楽しむ3つのコツ

家族で初釜!おうちで抹茶を楽しむ3つのコツ

2022年の幕開けです。おうち時間が増えている昨今、季節感のある「年中行事」を積極的に楽しみたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、年明けの「初釜」を意識して、おうちで抹茶を味わってみませんか?

初釜とは「初めて釜に火を入れること」を意味し、新年の最初に行われる茶会のことです

茶道を学ぶ人にとってはその年の稽古初めとなる大切な場ですが、家庭ではもっと気軽に楽しみたいもの。コツは、形式を気にせず、でもせっかくなので素敵な雰囲気で、そして何より「おいしく」味わうことです。

そもそも「抹茶って苦い」と思っている人が多いかもしれませんが、それは茶葉の等級しだい。ほんのちょっとだけいい抹茶を買えば、まろやかで甘味のある、とてもおいしい抹茶を家庭で味わうことができます。

というわけで、今回は「おうちで抹茶を楽しむ3つのコツ」をまとめてみます。

おいしい抹茶を買い、茶こしでダマを取る

1つ目は「おいしい抹茶を買い、茶こしでダマを取る」こと。

先ほども「ちょっといい抹茶」と書きましたが、いいと言っても1缶1,000円前後から買えます。わが家のおすすめは、創業1717年、京都の老舗「一保堂茶舗」の抹茶です。老舗の信頼感があるだけでなく、京都以外にも店舗があって買いやすいのもポイント。玉露や煎茶も美味ですよ。

最初は茶筅、茶杓、茶碗、抹茶がセットになったスターターキット「はじめの一保堂」を買ってみるのもおすすめです。

抹茶のダマを除くのもクリーミーでおいしい抹茶を味わうためのポイントです。

抹茶は粒子のこまかいパウダー状なので、どうしてもダマができています。そのまま点てると、飲み干したとき器の底にダマが残った状態になってしまい、口当たりもいまひとつ。必ず茶こしでふるってダマをなくしてから点てることで、おいしい抹茶が味わえます。

使う抹茶の量は1杯につき茶杓2杯分。茶杓がない場合は「ティースプーンで軽く1杯(2グラム程度)」と覚えてください。

お湯の量は70〜80mlというのがひとつの目安ですが、わが家はそれだと飲み足りないので、抹茶は茶杓2杯半、お湯は100mlで点てています。

茶筅をちゃんと用意する

ポイントの2つ目は「茶筅をちゃんと用意する」こと。

抹茶を楽しむ際には器が必要ですが、高価な抹茶碗をいきなり買う必要はありません。カフェオレボウルなどで代用することもできます。

わが家で使っているのはこちらの茶碗です。

そばつゆを入れたり煮物をよそったりもする、普通の和食器です。形がかっこいいし、サイズ的にも抹茶にぴったり。白と黒をそろえています。

この器を買う前は、先ほどご紹介した「はじめの一保堂」の抹茶碗で点てて、白いコーヒーカップ(ソーサーつき)にうつして飲んでいました。こうすると茶碗ひとつで、人数分いれられます。

必須なのは「茶筅」です。

わが家の場合「茶道」の心得はないので(何度か教わりはしましたが)、所作の美しさは意識しつつも「とにかくおいしく!」を最重視しています。

使う茶筅がよくないと「苦労したわりに泡が立たない」ということになりがちなので、茶筅はなるべくよいものを選ぶのがおすすめです。とはいえ高価なものを使う必要はありません。わが家のは4,000円程度ですが、国産の「100本立て」で、久保左文さんという伝統工芸士の作品なので、決して高くない!と思います。

茶道において「泡を立てる」のは裏千家なので(表千家では泡立てず、泡が半月状にうっすら残ることが美とされています)「裏千家 お薄用」の茶筅を買うとよいと思います。

お湯を注いだ直後は茶碗の底に抹茶の粉が沈んだ状態なので、その粉に茶筅を優しく当てながら全体をまぜ、ある程度溶けてきたら茶筅を浮かせてシャカシャカシャカ。手首を前後に動かして最初は小刻みに、最後は表面を整えるようにして混ぜます。

せっかく自宅で味わうのですから、思う存分クリーミーに泡立てるとおいしいですよ!

和菓子を添える

3つ目のポイントは「和菓子を添える」こと。

抹茶って、それだけで飲んでももちろんおいしいんですが、甘いものと一緒に味わうと互いを引き立て合いますよね。

ご近所の和菓子屋さんやデパートで美しいねりきりを買ってきて抹茶を点てれば、気分最高!

日本人でよかったなぁ〜♡と幸せになれるひとときです。みなさんもぜひ、おうちで抹茶を楽しんでみてください。

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