子どもと一緒につくりたい「実験系」スイーツ。お子さんと一緒にお菓子づくりを楽しんでみませんか?

子どもと一緒につくりたい「実験系」スイーツ。お子さんと一緒にお菓子づくりを楽しんでみませんか?

年末年始は家族でのんびりと、というご家庭も多いのではないでしょうか。いつもより時間が取りやすい冬休みに、お子さんと一緒にお菓子づくりを楽しんでみませんか?

「オーブンを使うクッキーやケーキはハードルが高そう」という方、まずは少ない材料で手早くつくれる「実験系」スイーツに挑戦しては?

どのようなお菓子があるかというと、日本の伝統的な砂糖菓子「琥珀糖」で最近とくに話題です。砂糖が結晶化してキラキラときれいなので「食べる宝石」としてSNSでも人気を呼んでいます。

材料は水、砂糖、寒天の3つだけ。あとは好みの色をつけるためにかき氷のシロップや食紅などを用意しましょう。寒天は「糸寒天」のほうが透明感は増しますが「粉寒天」ならふやかす時間が不要なのでより手軽につくれます。

琥珀糖の原理は、お湯に砂糖を溶かして過飽和状態にし、冷まして乾かすことで表面を結晶化させるというもの。できたては寒天ゼリーのようにやわらかいのですが、乾燥させると「外側シャリ、中はプルン」とした独特の食感になります。

さっそくつくってみましょう。材料のバランスは、水200ccに対して、グラニュー糖300g、粉寒天4gが基本です。

小鍋に水と粉寒天を入れて中火にかけ、木べらで混ぜながら溶かします。すべて溶けたらグラニュー糖も加え、沸騰させながら弱火でさらに加熱。

木べらですくい上げてみて、糸を引く程度のとろみがつくまでしっかり煮詰めたら、火を止めます。ここできちんと煮詰めるのがポイントなので、焦らずじっくりいきましょう。

あとはバットや琺瑯容器に流し入れて固めるだけ。色を付けたいときは、流し込んだあとすぐにシロップを少しずつ加えて軽く混ぜます。

両側から2色の色を入れて爪楊枝でマーブル模様のようにすることもできます。大人向けにつくるときはラム酒を加えると、上品なゴールドのような色合いになります。

冷蔵庫で30分〜1時間ほど固めたら、包丁で四角く切ったり型抜きしたりして形をつくります。手でちぎると鉱石のようになり、断面がキラキラと光を反射してとてもきれい。

上の写真は、切ってすぐのとき。まだ外側が乾燥していないのでぷるぷるしています。もちろんこの状態でも食べられるので、まずは味見してみるのもおすすめです。

乾かす際はクッキングシートなどに広げて、ラップをせずに風通しのいい場所で1週間ほど乾かしたら完成です。

琥珀糖以外にも「実験系」スイーツはいろいろ。

たとえば「ロックキャンディ」で検索するとクリスタルのようなキャンディがヒットします。琥珀糖よりは難易度が高いですが、その分「本格的な実験」の感覚で楽しめるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみて!

レシピ本を見ながらあれこれつくってみるのもおすすめです。

たとえば太田さちかさんの『不思議なお菓子レシピ サイエンススイーツ』。

「琥珀糖」や「キャラメルクラウン」といった比較的手軽なものから、アイスクリームやパフェなど夏にもつくりたくなりそうなスイーツ、そしてけっこう本格的な焼き菓子まで載っています。

男の子も女の子も楽しくチャレンジできそうな内容です。

ネットでレシピを調べるのは便利で助かりますが、手元に本があれば、子どもと一緒に眺めては「次はどれをつくる?」なんて考えられます。そういう時間も楽しそうですね!

冬の1日、おうちで甘い時間をお過ごしください。

2021.12.23 20:59
2022.10.04 13:29
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