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もう間もなくやってくる夏休み。家族や友達との旅行や、屋外でわいわいバーベキューもいいけれど、冷房の効いた部屋でゆったりホームパーティーもいいですよね。そんなときのおもてなし料理はいろいろ悩むところですが、みんなが喜ぶチーズ料理はいかがでしょうか。
ということで今回は、本場ヨーロッパの生産者から直接輸入したナチュラルチーズを販売し、チーズスタイリストに相談やセレクトの依頼もできるチーズ専門店「Cheese on the table/チーズ・オン ザ テーブル」に、ホームパーティーにぴったりのチーズ料理を教えていただきました。
まずは、この店おすすめの「チーズ屋さんのチーズフォンデュ」。本場スイスのレシピなので、初心者向けながら本格的な味をご家庭でも楽しめるそうです。
コクのある「グリエール」(写真左)と香りの良い「エメンタール」(写真右)を2:1の割合で使い、スイスチーズの濃厚な味わいを堪能できる一品です。
チーズにコーンスターチ(片栗粉でもOK)をまぶすことで、分離しにくくなります。レシピでは白ワインを使い、アルコールを飛ばして調理しますが、お子さまのいるパーティーなどの場合は、水や牛乳で代用しても問題ありません。
料理とともに味わうお酒も重要なアイテムです。
こちらのチーズフォンデュには『シャスラーAOC』など、スイスの辛口白ワインがよく合います。飲み物との相性は、基本的に同じ土地のもの同士を組み合わせると、はずれがありません。また、ビールなどよく冷えた飲み物と合わせると、人によっては胃もたれする場合があるので、常温のワインやホットドリンクもおすすめです。
夏には冷製チーズフォンデュ「クワトロ・クールフォンデュ」と、辛口白ワインやスパークリングワインでテーブルを涼やかに彩るのもおすすめ。4種のチーズを使い、さっぱりとした口当たりながら濃厚なコクも楽しめる一品です。
この料理は、4種のチーズがしっかり混ざり合うよう、丁寧に溶かしていくのがポイントです。4種のチーズの配合を変えることや、ご家庭にあるフレッシュタイプのチーズやスプレッドチーズを使ってもOK。お肉やシーフードと合わせても美味で、旬の夏野菜に絡めれば野菜がたっぷり食べられます。
続いては、チーズの断面を直火で温め、溶けたところを削って野菜などに絡めて食べる「ラクレット」。"ハイジのチーズ" としてもおなじみのラクレットは、パーティーでみんなが喜ぶこと間違いなし。チーズ・オン ザ テーブルで販売されているのは本場スイスのチーズで、国内で出まわっているものより熟成が6~8カ月間と長めで、濃厚な味わいとナッツのような香りが特徴です。
スイスでは、食べるときに黒コショウを挽きかけ、ジャガイモに添えて食べるのが一般的。サラミやピクルスを添えるのもおなじみで、ピクルスは口のなかをさっぱりさせてくれます。こちらも辛口の白ワインがよく合います。
スイスでは、ラクレットを溶かす専用器具が家庭にあるそうです。日本でいうホットプレート、大阪ならタコ焼き器のような存在といえそうです。
専用器具がない場合、ココット皿などの耐熱容器に5㎜ぐらいにスライスしたラクレットを入れてトースターで溶かすのもいいですし、テフロン加工のフライパンと卓上カセットコンロでもできます。具はジャガイモのほか、ブロッコリーや夏野菜など好みの食材を持ち寄って相性を楽しむのもおすすめです。
続いては、イタリア産の「スカモルツァ・アフミカーテ」という個性的なチーズです。ひもでくくって吊り下げて熟成させており、洋ナシのような形が特徴的。カットしてそのまま食べると、甘みのあるチーズの風味とかまぼこのような弾力のある食感を楽しめます。
このチーズは加熱するとよく伸びるのが特徴です。フライパンで焼いて食べると、燻製の香りとモチモチとろ~り食感が楽しめます。ピザやグラタンにも合うので、オードブルやメイン料理などいろいろ使うのもいいと思います。
こちらも「スカモルツァ・アフミカーテ」と同様に、ひもでつるして熟成させた「カチョカバロ・アフミカート」というイタリア産チーズ。焼くとよく伸びるので、チーズステーキがおすすめ。アウトドア料理にもぴったりです。
野菜やフルーツなどと同じように、チーズにも旬や食べごろがあり、時期による違いも楽しんでほしいと思います。
今の時期なら、シェーブルチーズ(山羊乳チーズ)が旬です。モッツァレラ、ブラータなどのフレッシュタイプのチーズも暑い夏にはおすすめです。また、春から夏の若草や花々を食べた牛のミルクと、冬の間の干し草で育った牛のミルク、それぞれでつくったチーズは、同じチーズでも色味や風味、味が違います。そのときどきの味わいを楽しんでいただきたいなと思います。
チーズの種類、料理、旬の時期など、いろいろ試していくと、チーズの魅力と奥深さをもっと知りたくなりそうです。次のホームパーティーは、チーズ料理でおもてなしをしてみてはいかがでしょうか。
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