親子で楽しく、勉強になり、思い出になる旅行記づくり

親子で楽しく、勉強になり、思い出になる旅行記づくり

夏休みが近づくと、親御さんたちを悩ませることのひとつに "子どもの今年の自由研究のテーマを何にしようか問題" があります。お子さん自身が自分でテーマを見つけられるといいのですが、なかなかそうもいかないですよね。

そこで今回は、家族旅行の旅行記を自由研究にすると考えて、行く場所の下調べから、旅のテーマを決める、旅行記づくりに必要なもの、そしてまとめ方まで、楽しくて勉強にもなる、家族の思い出になる、素敵な旅行記づくりのポイントをご紹介します。

旅行に持っていくのは、行った場所の絵やメモを書いたり、記念スタンプを押したりなど便利に使える自由帳・おえかき帳がおすすめ。そして、帰ってから旅行記をつくる際は、A4サイズのポケットファイルがおすすめです。

スケッチブックもいいですが、ポケットファイルは失敗しても別の紙に書き直して入れ替えられ、順番の入れ替えもできる、そしてパンフレットなどもファイルしておけるというメリットがあります。また、旅行に関連したシールなどがあると、楽しいページがつくれます。

よりよい旅行記をつくるためには、行く前の下調べが重要です。下調べをすることで楽しみが広がり、まとめるときもラクになります。

旅行先で乗る「乗り物」、有名な「食べ物」、建物などの「歴史」、行く場所で見る「動物」「植物」「魚」など、さまざまなポイントがあります。まずは、行く場所はどんなところなのか、お子さんと一緒に図書館で本を探したり、インターネットで調べたりしましょう。

旅行の行程は親御さんが決めると思いますが、下調べをするうちに「ここに行きたい!」「これが食べたい!」などの意見が出てくるかもしれません。お子さんと一緒に行程表(スケジュール)をつくるのもおすすめです。

それが旅行記の1ページにもなります。旅行先の地図も用意しましょう。パンフレットやインターネットからプリントして、行く場所とルートを書き込んでおきます。

次に決めるのは、旅行記のテーマです。下調べをするなかで、お子さんと話し合いながら一番興味を持ったものをテーマに設定し、それについて「もっとたくさん調べてみて!」と促します。

例えば「乗り物」がテーマなら、旅行先で利用する乗り物の名前、種類、乗る区間などを調べます。そして実際に行って乗り物の写真を撮り、どんな特徴があったか、景色はどうだったかなどの感想とともにまとめるといった段取りです。

旅行記には、乗り物の写真や絵とともに、路線図や切符を貼るなどの工夫をしましょう。工作要素が加わり、楽しんでつくることができます。

地図と乗り物だけでまとめたページにするのもいいですし、一日目、二日目......と日にちごとに「乗り物」「行った場所」というまとめ方もわかりやすいです。「下調べ(情報)」→「実際に行った写真や絵と、わかったことや感じたこと」→「今度はここに行きたい」など、お子さん自身の言葉でまとめられるようサポートしましょう。

電車の旅なら、駅スタンプのコレクションページをつくるのもアイデアのひとつです。駅の名前と行った日付、どんな駅だったかなどを書いておき、次の旅行のときにそのページの続きをつくるのも楽しみになるのではないでしょうか。

集めたスタンプを見ると、旅行に行ったときの思い出がよみがえる "スタンプアルバム" にもなります。

「食べ物」をテーマにする場合は、その土地・場所の郷土料理や名物料理を調べてみましょう。家族で情報をシェアして、「よし!このお店でこれを食べよう」と家族会議をすると、楽しみが膨らんできます。

旅行記には、やはり食べ物の写真や絵があったほうがいいですね。絵が得意なら、旅行中に絵を描いて記録しましょう。食べ物の名前、食べた場所、味の感想とともに、素材やつくり方、郷土料理なら由来や歴史などを調べて書けば、充実した内容になります。

「お土産の食べ物」「私のおすすめはコレ!」などを加えるのもいいでしょう。

お寺や神社、お城、博物館や美術館、動物園や水族館など、「観光名所」をテーマにする場合は、行く場所それぞれの特徴を調べておきます。そのなかで、お寺や神社、お城に興味があれば歴史を調べる、動物や魚が好きなら種類を調べるなど、お子さんの興味が広がるようアドバイスしましょう。

入場券やパンフレットも、旅行記づくりに欠かせないアイテムです。パンフレットはその場所を知る資料となり、勉強に繋がります。パンフレットをそのまま保存してもいいですが、切り抜いて旅行雑誌の紹介ページのようにつくれたら楽しさ倍増です。

テーマは1つだけでなく、2つ3つでもいいですが、1つをたくさん調べることで、その先の興味がさらに広がっていくと思います。

親御さんは、下調べから旅行先の行動、帰ってからの旅行記づくりまで、お子さんが「自分の旅」としていろいろ考えられるようサポートしてあげましょう。

そうすることで、積極的に学ぶ力もついてきます。家族で話し合って意見を聞いてあげたり、「もっとこうしたほうが楽しい旅行記になるよ」とアドバイスしたりなど、親子で旅と旅行記づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2023.07.06 18:20
2023.07.06 18:21
旅行・観光・お出かけ知育・子育て

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