大人世代のライフスタイル提案メディア
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姫路城、白川郷、日光の社寺、屋久島などなど、日本には多くの世界遺産があります。
いずれも普遍的な価値を持つすばらしい場所で、今後も変わらずに守るべき文化遺産・自然遺産です。今回はその中でもとくに「観光地」としておすすめの嚴島神社と、嚴島神社のある宮島をご紹介します。
ここに、平安時代の雅なたたずまいを現代に伝える嚴島（いつくしま）神社があります。
海上に建つ建造物群と背後にそびえる弥山（みせん）原始林が一体となった独創的な神社建築であること、建造物の多くが平安時代の寝殿造りの特徴を持つことなどが評価され、1996年に世界遺産に登録されました。
海上にそびえ立つ美しい神社──実際にここへ来ると「確かに世界遺産にふさわしい」と容易に納得できるくらい、その価値はすぐに実感できます。
寝殿造りの粋を極めた日本屈指の名社として知られるだけに威厳と風格に満ちた建築美は、一目瞭然。廻廊で結ばれた朱塗りの社殿を歩いていると、時代を超えて受け継がれた日本人の美意識が心に迫ってくるようです。
そうした建築物だけでも十分にすばらしいのに、さらに「海中にそびえ立つ」という大胆な配置構成なのですからなんというかもう、見事！としか言いようがないくらいに「ここでしか見られない」景観を堪能することができます。
満潮時にはあたかも海に浮いているかのような社殿や廻廊も、潮が引けば砂浜の上に全容を現します。訪れたタイミングがよければ、足もとの水が少しずつ引いていき、小さな魚たちが引き潮とともに大海へ呼び戻されていく様子を間近で見ることもできるのです。それはじつに奇想天外で、おもしろい光景。大人も子どもも楽しめる「世界遺産」だと思います。
ところで嚴島神社は日本三景として知られる「安芸の宮島」にあるのですが、この宮島自体がまた、歩いてまわれる観光地としてとてもバランスがよく、なんとも楽しい場所なのです。
宮島まで渡るフェリーに乗るだけでもすでにワクワク気分。
宮島桟橋に着くとすぐに、人なつこい鹿たちが迎えてくれるし、たくさんの店が建ち並ぶ「表参道商店街」は歩くだけで楽しい。嚴島神社以外にも、宮島水族館やロープウェー、景色のいい歩道など1日中居ても飽きることはありません。
宮島といえば牡蠣が有名ですが、名物・穴子料理も絶品です。甘めのタレと一緒に味わう穴子丼はなかなかのもの。穴子も牡蠣も、いろいろなお店で食べられるので、商店街を歩いて探してみてください。
弥山原始林に育まれた水で仕込まれるという宮島ビール。せっかく宮島に来たんだし、と軽い気持ちで注文しましたが本格的な味わいでかなり美味。気に入ってしまいました！
広島銘菓として知られる「もみじ饅頭」はじつは宮島が発祥地。島内では各店のいろいろなフレーバーが楽しめるのはもちろん、商店街にある「紅葉堂本店」では、もみじ饅頭をさっくり揚げた「揚げもみじ」が大人気。買ってすぐに熱々を食べ歩きする人をたくさん見かけました。
昔ながらの名店に混ざって、フレッシュな感覚のおしゃれショップやこだわりのカフェなども続々登場。
こちらは2011年オープンしたカフェ「宮島珈琲」。築100年以上の商店を改装したという落ち着ける空間で手づくりスイーツとおいしいコーヒーがいただけます。商店街の中程にあり、広々としていて席数も多いので観光途中の小休止にもぴったり。いちじくとショコラのパウンドケーキとカフェラテを注文。ドリップコーヒーも人気です。
商店街を抜け、五重塔のもう少し先まで行くとこんな渋い店も。
宮島で唯一の自家焙煎珈琲店「sarasvati」です。大正時代に建てられた卸問屋の倉庫を改装しアンティークの家具を配したスタイリッシュな雰囲気。店内でゆっくりするもよし、テイクアウトして五重塔や大鳥居を眺めながら外で飲むもよし！おみやげものも充実しています。
個人的にとても気に入ったのが右上。宮島醤油屋本店の出汁醤油シリーズ。これはホントにどれも美味しくて、試食しながら「どれにしようか」と悩んでしまいました。パッケージもいい感じなのでおみやげにもおすすめです。ツケダレにしたり、煮物や鍋の味付けに使ったりとても重宝しています。店内も雰囲気がいいので試食しながらじっくり選んでみてください。
大河ドラマ「平清盛」の影響もあってますます盛り上がる安芸の宮島。ぜひご家族でどうぞ。
| 2021.07.20 20:18 | |
| 2021.09.17 12:31 | |
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