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ミドルからシニア世代になったからこそ、似合うスタイルがある。それが男の浴衣です。
若いころは旅館の寝間着にしか見えなかった浴衣姿が、少し恰幅が良くなった40代、50代あたりからしっくり似合いはじめるのです。
気になるお腹周りのおかげで帯がビシッと決まり、重厚な貫禄さえ感じさせます。浴衣姿の粋な男に!和装でお出かけしてみましょう。
はじめは着慣れないため戸惑うかもしれませんが、浴衣は日本の夏にぴったりの装い。袖や裾などの開口部が大きいから通気性がよく、蒸し暑い季節を心地よく過ごせます。
生地も綿や麻の平織りのほかに、綿絽(めんろ)や綿縮(めんちぢみ)、綿紅梅(めんこうばい)など、表面に凹凸があって着心地のよいものが多数あります。
肌触りや着心地はとても大切なもの、実際に触って気に入ったものを選びましょう。
もちろんお値段はピンキリですが、そこは浴衣。百貨店でも1万円代から扱っていますからご安心を。
帯は兵児帯か角帯を選びます。簡単なのはリボン結びできる兵児帯ですが、きりっとしまる角帯も魅力的です。
そして忘れてならないのが腰紐。だらしなく着崩れないためには、これが必須です。
...と以上、一式そろえても1万円代ですみました。和装デビューには、無理のない出費ではないでしょうか。
さて問題の着付けですが、男性の場合は女性に比べてはるかに簡単。ネット動画でたくさんの方が公開なさっています。それを参考に練習してみましょう。
要はガウンのようなものですから、襟を合わせる向きさえ気をつければ、初めてでもうまく着られるはずです。
一番の難関である帯結びも、先ほどのように兵児帯を選べばリボン結びで楽々クリア。
角帯の場合は「貝の口」という少しだけ複雑な結び方ですが、帯に付属の解説書で練習すれば、不器用な人でも5回目にはマスターできるはず。
どうしても苦手な人は、帯結びだけ家族に手伝ってもらっても。角がピシッと決まったら、気持ちもグッと引き締まります。
浴衣自体や帯を新調するのに気を取られて見落としがちですが、意外に大切なのが肌着です。
浴衣の下に着るシャツは、襟元からのぞかないよう、深いUネックかVネックのシャツを。そしてステテコの着用はマストです。
シャツもステテコも、シボの入ったクレープ地かクール素材にすると、涼やかに過ごせるはずです。
最後は足元。ビーチサンダルも楽で結構ですが、浴衣を粋に着こなすには、下駄か雪駄を手に入れましょう。
ポイントは、本番のお出かけ前に履き慣れておくこと。家の周りを散歩するときに、少し履くだけでも鼻緒の加減がずいぶんこなれます。
ご近所のお祭りや花火大会に、夕涼みがてら一杯飲みに。浴衣姿で、一味違う夏を過ごしてみませんか?
2021.07.06 18:02 | |
2021.07.06 18:08 | |
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