大人世代のライフスタイル提案メディア
梅雨が明ければ本格的な夏山シーズン到来。
登山ブームの影響で富士山や日本アルプスなどの高山を目指す人も多くなりましたが無理は禁物。まずは近くの山で足慣らし。日帰りできて景色も抜群。リフトやケーブルカー、ロープウェーも運行していて、体力や技術に応じてコースを選べる。そんな誰もが楽しんで挑戦できる山歩きをご紹介します。
首都圏のおすすめは、東京なら高尾山。起点は京王線の高尾山口駅。
歩き始めてすぐにケーブルカーとエコーリフトの駅。足に自信がある人は東海道自然歩道にもなっている薬王院の表参道にルートをとって登りましょう。起点から山頂まで歩き通しても片道約1時間半。標高599mの頂上から眺める東京の景色はジオラマのようです。
歩き疲れたらケーブルカーかリフトに乗って、山を降りるという方法も。一休みできる茶店も充実、初心者にぴったりのコースです。
房総まで足を伸ばせば、広々と東京湾を見渡す鋸山(のこぎりやま)も。ノコギリの歯のようなギザギザの山容は、古くから石材を切り出してきたためとも。"地獄のぞき"と呼ばれる空中に突き出た断崖も石切場の痕跡だとか。「鋸山ロープウェー」を使って山頂駅まで行き、日本寺境内をめぐってから、あとはゆるゆると降ること約40分で麓の町へ。
夏は下界と別天地となる箱根もおすすめ。芦ノ湖畔からロープウェーで駒ケ岳頂上へ。芦ノ湖を中心とした箱根の全景が見渡せます。体力に自信があるならば、ここから箱根外輪山で最も標高が高い神山へ進みましょう。往復約2時間半はかかりますが、条件によっては富士山や相模湾を眺めることも。ただし、途中に急な坂が続く箇所もあります。くれぐれも無理はしないこと。
関西エリアなら、奈良の生駒山、滋賀の伊吹山、兵庫の六甲山はいかがでしょう。なかでも難易度の異なるコースがいくつもある六甲山は、初心者からベテランまでレベルに合わせて山を楽しめます。なかには有馬温泉と山上を結ぶ「六甲有馬ロープウェー」で往復、少しだけ山上散策を楽しんで仕上げに温泉を楽しむという人も。
四国なら、香川・小豆島の寒霞渓も素敵です。ロープウェーで山頂に登って、裏登山道1.8kmを1時間ほど。鹿岩、松茸岩、石門などの奇岩怪石を眺めながらの渓谷歩きが心地よく、深い緑に癒されます。
また、愛媛の石鎚山(いしづちさん)も弥山(みせん)の山頂までは難易度も高いのですが、標高1450mの石鎚神社中宮成就社までならロープウェーで楽々。標高1300mの成就駅から成就社へは、歩いて30分ほどで到着です。
ただ、市街地より涼しいとはいえ真夏のこと。歩いて汗をかき、呼吸の回数が増えることで水分がどんどん奪われてきますから、水分補給は怠りなく。
事前にコース上やコース近くにある水場を確認しておき、補充しましょう。塩分も汗とともに失われますから、スポーツドリンクや塩飴、梅干しなどで補給します。休憩もこまめに取ること。20分~25分に一度は5分程度の休憩を。
また、着脱しやすい衣類で体温調節もこまめに行うことも大切。直射日光の当たる登山道では帽子も不可欠です。
何より大切なのは、朝の涼しい時間帯に歩けるよう計画的に動くこと。準備万端に整えて、澄んだ空気と山を楽しみに出かけましょう。
2019.06.05 15:33 | |
2021.09.17 12:40 | |
旅行・観光・お出かけ | |
お出かけ, 夏 |