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鰹のたたきってよく食べますか?実は僕はあまり食べたことがありません。
お寿司屋さんでも見かけないし、居酒屋でお刺身を頼んでも、だいたい鰹のたたきは入っていないことが多いですよね。そうすると自ら鰹のたたきを頼むことって、振り返ってみるとほとんどない気がします。あくまで食べる機会は出されたときだけ。鰹のたたきはそれくらい印象が薄い料理でした。
しかし、以前高知に旅行で行った知人が「高知は食べ物がなんでもおいしかった。野菜はトマト、卵は土佐ジロー、あとは鰹のたたき・・・」と言っていたのを思い出したので、今回頼んでみることに。
注文した商品は「明神水産 藁焼き鰹たたき 中サイズ×2節セット(Amazon)」。この「藁焼き」というのが気になりますね。炭火で肉を焼くとおいしいように、なにが意味があるのかな?と思ったら、火力の問題や煙にもよい効果があるそうです。
また「初鰹」や「戻鰹」というのをよく聞きますが、4月から6月に北上するものを初鰹、9月に南下するものが戻鰹というので、ちょうど今出ているのは初鰹でしょうね。戻鰹は脂がたっぷりのっていて初鰹に比べておいしいとのことですが。
商品はまさに「産地直送」といった臨場感ある発泡スチロールに入って届きました。
さっそく開けてみると、中には冷凍された大きな節が二本。それも一節が大きい。中には「タタキのたれ」「おろしにんにく」「おろししょうが」が一緒に入っていました。
さて、無事に届いたのはよいのですが、鰹のたたきをどう調理すればよいのかまったく知りません。そこで調べてみると、発売元の明神水産にオススメの調理法が出ていました。
いくつかありますが、僕は「たたき皿鉢」というものを作ることにします。さらにこれだけでは終らず、お茶漬けで締めるのが食通とのこと。いい機会なのでこの2つの料理にチャレンジしてみます。
まずは、冷凍された鰹を解凍。この解凍方法には「流水解凍で解凍してください」とあるので、同じように流水に浸して解凍しました。
なぜ流水解凍が良いかというと、急速に解凍することで品質の劣化を最小限に抑えられるとのこと。たしかに電子レンジだとついついやりすぎちゃって逆に熱くなってしまったり、冷凍庫から冷蔵庫に移動させても半日ぐらいかかります。この間でも鮮度が落ちてしまいますよね。
鰹は船上で一度冷凍され、凍ったままの鰹の表面を一気に焼いてまた冷凍するので、解凍作業もさっと終らせないと、せっかく鮮度を保つ処理をしているのに無しになってしまいます。
流水解凍では15分ぐらいかかるので、水がもったいない・・・と思ったのですが、お風呂にお湯をためることを考えば、よしとしましょう(笑)。うまくそのお水を流用できれば流用しちゃってください。
さて解凍が終ったので、まな板に移動。表面は黒くなっていますが、この臭いがものすごく香ばしい(けれどまな板が少々汚れます)。
解凍されて柔らかくなると、さばくのが非常に難しい・・・。表面は火が通ってるからほぐれやすく、崩れてしまうと、見た目がかなり悪くなってしまうので慎重に切ってください。
そして切る時にオススメしたいのは厚切り。無意識に厚切りでカットしてみたのですが、その肉厚が結果的によかったので、切る時は肉厚気味に!
それから「たたき皿鉢」にたまねぎのスライス、大葉、万能ねぎを用意して、盛りつけるとこんな感じに仕上がりました。
流水解凍のおかげか、とても冷凍されていたとは思えないツヤと鮮度です。食べてみると、肉厚にしたにも関わらず、とても柔らかい。そしてなにより「こんなにおいしい鰹のたたきは食べたことがない!」と思ってしまうような、衝撃的な味でした。このタレもおいしい。
あやうく全部ペロッと食べきってしまいそうでしたが、そこは我慢して数枚残し。続いて「お茶漬けにして食べる」というのを試してみます。
お茶は合わないんじゃないかと思ったので、出汁をとって入れました。出汁をかけると、鰹の切り身には生の部分がどんどん消えていって、また違った味に。こうやって一度に二度違う味が楽しめるのは、うなぎのひつまぶしみたいですね。
鰹のたたきはスーパーなどでも目にしますが、きっと高知で手に入る鰹や、藁焼きという調理法でないと、この味は出せないかもしれませんね。これを食べてから、僕の中で好きなお刺身ランキングが一気に上位に上がったくらいおいしかったです。
2019.06.09 16:52 | |
2021.07.04 12:35 | |
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