野菜をたっぷりおいしく味わえる彩り豊かな蒸し野菜

野菜をたっぷりおいしく味わえる彩り豊かな蒸し野菜

蒸し野菜(Steamed vegetables)

蒸し器やせいろ、電子レンジなどの道具を用いて野菜を蒸す調理法のこと。「野菜をたくさん食べられる」「素材の甘味や旨味が増す」「油分をカットしやすい」などの理由から、「温野菜」全体の中でもとくに人気が高まっている。

野菜は生だと大量に食べるのが難しいものですが、加熱調理すればいろいろな種類を一度にたくさん食べることができます。サラダが苦手なお子さんでも、火を通せばとたんに食べてくれる、というご家庭は多いのではないでしょうか。野菜炒めや煮物もよいですが、最近とくに人気を集めているのが蒸し野菜。野菜をたっぷり食べたいときにはもちろん、いろいろな種類の野菜が少しずつ中途半端に残っちゃったな、というときにもおすすめの調理法です。

蒸し器、せいろ、シリコンスチーマー。道具をうまく使って手軽においしく

蒸し人参の胡桃クリーム添え

蒸し野菜は炒め物と比べて油を使わない分ヘルシーだし、蒸すことで甘味が増して、素材の味わいを最大限に楽しむことができます。蒸し器やせいろのほか、無水鍋やタジン鍋を使う人も。外からじっくり、じんわりと熱を伝えるため、中までしっかりと火が通ります。野菜に含まれる水分が失われることもなく、むしろ適度な水分が外から加わるため、べちゃっとした感じもぱさつきもありません。

「これがにんじん本来のおいしさなんだな」「これがキャベツの甘さなんだな」と、素材が持つおいしさを心底実感できるはず。レンジで短時間に加熱すると甘みが出にくいさつまいもも、ほっこりおいしく蒸し上がります。じっくり弱火で蒸した野菜は食感がやわらかく、冷めても固くなりにくいといううれしい特長も。

電子レンジは食品内部の水分をマイクロウェイブで刺激して短時間で中から温めるしくみ。やりすぎると水分が蒸発してしまいます。ただ、水分が少ない野菜の場合は表面を水で濡らす、切り方や時間を工夫する、などのコツをおさえれば、蒸し器とさほど変わりません。また、電子レンジ専用のシリコンスチーマーを使うと簡単なので、「時短」を目指す人なら試す価値あり!

ディップをあれこれ工夫すればバリエーションも豊富

蒸し料理ができない野菜というのはほぼありませんので(トマトやきゅうりなど、生のままでおいしい野菜はお好みしだいですが……)、どんな野菜を蒸してもOK。ただ、秋に旬を迎えるきのこ類やごぼう、れんこん、長芋などは、色合いが似たり寄ったりになりがちなので、にんじん、ブロッコリー、さつまいも、かぼちゃ、にら、アスパラガスなどを加えると彩りも美しくなります。

蒸し野菜とディップソース

蒸した野菜は、塩や味噌でシンプルに食べるだけでもおいしく感じますが、やはり付けダレにも一工夫したいところ。定番はポン酢やごまダレですが、アイデアしだいでバラエティー豊かな味わいが生まれます。いつもの味噌を少量のみりんで溶いてやわらかくし、粒マスタードとマヨネーズを加えたマスタード味噌ディップ、ゆで卵と玉ねぎのタルタルソース風ディップ、豆腐とごまペースト、味噌、醤油などでつくるお豆腐ディップ、好みのナチュラルチーズを牛乳で溶かして塩こしょうで味をととのえたチーズディップなど、和でも洋でも自由自在に楽しめます。

また、野菜だけでなく、肉類や魚、豆腐などを一緒に蒸し上げるのもおすすめ。たとえば、玉ねぎ、きのこ類、にんじん、ごぼう、にら、もやしなど、たっぷりの野菜の上に豚バラ肉を重ねて蒸せば、それだけで立派な一品に。種類の違う野菜を一度に蒸し上げる場合、根菜類はできるだけ同じ厚さに切りましょう。また、もやしはほかの野菜の上に置き、最後に豚バラ肉(両面に塩・酒各少々をからめて下処理したもの)をきれいに並べるのがおすすめです。食べる際にはタレを添えるのが定番ですが、蒸すときに塩こしょうをふりかけて下味をつけ、最後に醤油やごま油をひとまわしかけると、タレなしでもおいしくいただけます。

低温蒸し低温蒸しとは?

ちまたで人気の蒸し料理の中でも、さらに気になる調理法が70度前後でじっくり蒸すという、「低温蒸し」です。

蒸し料理なのに食感がシャキシャキになる、栄養価も保持できるといったさまざまな特長がテレビ番組などで取り上げられ、話題になりました。

低温を維持できる専用鍋を使うのも手ですが、蒸し器のフタを少しずらして隙間をつくるだけでもよいのだとか。低温なので、一般的な蒸し時間よりじっくり長めに加熱してみましょう。

2019.07.11 22:28
雑記・雑学

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