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ここ数年「フードロス」や「食品ロス」という言葉を耳にする機会が増えています。これは本来であれば食べられるはずの食品が捨てられていること。日本では年間で570万トンもの食品が捨てられているといいます。
そして、その半数近い46%、261万トンが家庭から発生する食品ロス。これは日本人1人あたりが年間に約45kgもの食品を、家庭で捨てているということ。日々に換算すると、国民全員がお茶碗約1杯分の食品を捨てていることになるというのです(総務省人口推計 令和元年度食糧需給表より)。
「そんなもったいないことしてないよ」という方も、毎日の行動を振り返ってみてください。大量につくりすぎて余ったおかずを廃棄したことはありませんか。冷蔵庫やパントリーの奥で賞味期限切れになってしまい、ひと口も食べないまま食品を廃棄したことはありませんか。料理をするとき、皮やヘタを雑に切って捨ててはいませんか。
塵も積もれば山となるの言葉通り、そんな日々の行動を少し軌道修正するだけで家庭からの食品ロスの量は減って、いずれ大きく世のなかを動かします。
では、具体的にどんな行動をとればいいのか? 頭を捻る人も多いでしょう。しかしじつは、とっても身近で簡単なことばかり。
食べきれない食品を買いすぎないことは、食品ロス抑制だけでなく家計のロス抑制にもつながります。社会の役にも立ってお財布にも優しい。一石二鳥です。
そして週末には冷蔵庫やパントリーの整理整頓を!消費期限が近い食品から順に使っていきましょう。これで冷蔵庫の奥の死蔵品も解消です。
「フードバンク」「フードドライブ」という活動をご存知でしょうか。これは生産者や企業、個人から食品の寄贈を受け、福祉施設や困っている家庭へ橋渡しをする活動です。
消費期限に余裕はあるけれど食べる予定のない食品や、贈り物としてもらったけれども好みに合わない食品があるならば、おいしく食べてくれる人へお裾分けを。全国各地で活動が行われているので、最寄りで活動している団体を検索してみましょう。
食品ロスを減らすことは、食糧資源の有効利用につながるのはもちろん、食品生産に伴う二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化の抑制にも役立ちます。また海外からの食品輸入を抑えて、食糧自給率を上げることにも繋がります。子どもたちが幸せな未来を生きるために、とても大切な課題なのです。
家庭で食事を摂ることが多い今、家族で食品ロスに目を向けてみてはいかがでしょうか。
2022.04.14 16:23 | |
2022.04.14 16:24 | |
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