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お父さんやミドル・シニア世代の男性へのプレゼント選びに迷ったら「和」を感じる上質な贈り物を

お父さんやミドル・シニア世代の男性へのプレゼント選びに迷ったら「和」を感じる上質な贈り物を

父の日や、年配の男性への贈り物に「なにをプレゼントしよう?」と迷われる方も多いです。そこで今回は、地元の伝統技術を生かし、独自のアイデア、デザインで「」を表現する2つのお店をご紹介します。

富士桜工房

最初は、1916年の創業以来、山梨県で織物生地の生産を続ける山崎織物のオリジナルブランド「富士桜工房」。日本文化のデザイン要素をネクタイに表現しています。ブランド担当の山崎博之さんに話を聞きました。

「『外見とは、一番外側の目に見える内面である』という言葉があります。私たちにとって『日本』は、自分自身のパーソナリティを形づくる構成要素。故に日本人に相応しい服装とは、日本の伝統文化やデザインを今の文化と融合させた装いであると考えています。こう言うと堅苦しいですが、『日本の心』を込めたネクタイは単純に格好いいと感じています」

日本を感じる代表的なものといえば「桜」。桜吹雪のネクタイは、"和と粋"を感じさせます。

「日本の象徴として喜ばれるデザインです。桜の咲く季節に合わせてコーディネート、お子さんの入学式や卒業式、記念写真撮影にもぴったり。海外出張があるお父さんにも最適です」

竹籠を編んだときの編目をかたどった「籠目」紋様は、形状としては縄文時代まで遡り、籠目の一部を切り取った家紋もあります。

「籠目の六芒星の形は魔除けの効果があると言われ、また、籠は虫などを閉じ込めることから転じて子どもや男性の精神が浮遊するのを防ぐと言われています。ご主人へ愛情を込めて、ちょっとしたおまじないとして、楽しいプレゼントだと思います」

「とんぼ」の柄には、こんな意味合いがあるそうです。

「とんぼは前方にしか進まない姿から、勝利するまで突き進む"勝虫"という別名を与えられ、戦場に挑む武士の心を奮い立たせる吉祥紋として、甲冑などに好んで用いられていました。特別な勝負の日に使う1本としておすすめです」

最後に、梨地無地というシリーズは、成熟した大人の男性の渋い魅力「いぶし銀」を表現するネクタイ。おしゃれ度がグンとアップします。

「ネクタイ選びは、無地はもちろん、ベースカラーによってコーディネートのしやすさが大きく違うので、色がポイントです。紺系色を基調としたものは、ほぼすべてのスーツ&シャツに調和しますが、大切なのは贈る相手の性格や好みだと思います。贈る相手の内面を引き出して表現できるようなネクタイを選ぶことで、喜んでいただけるはずです」

二鶴(ふづる)工芸

次にご紹介するのは、京都で呉服に金箔を装飾加工する「二鶴(ふづる)工芸」の金箔工芸職人、上仲昭浩さんが制作・販売する商品です。

「商品は、金箔工芸の技術を呉服から異素材に応用したもの。私の加工は生地に装飾するだけなので、商品をつくるのであれば仕立て職人さんの個性も出るようにと思い、コラボという形で販売しています。日常生活に使ってもらえるように、デニム・帆布などの綿素材を多く使っています。基本的に柄と加工は同じものを使いますが、素材は特別感のあるものを選別しているので、ほぼ一点ものになります」

普段持ち歩ける「スマホケース」は、小物やタバコ入れにもなります。

二鶴(ふづる)工芸のスマホケース

「洗い加工デニムに金彩加工したものは、男性のファッションに合います。和装、カジュアル問いませんが、和装の場合は帯に装着できます」

革小物職人とのコラボで生まれた「本革製フリスクケース」は、"できるビジネスマン"のお父さんにぴったり。

二鶴(ふづる)工芸の本革製フリスクケース

「京友禅金彩加工の生地をインレイ加工(はめ込み細工)しています。フリスクにわざわざケースを付けるという特別感を感じてほしいと思ってつくりました。禁煙に挑戦されている方に贈るのもいいと思います」

江戸時代から、旅に出るとき、お金や重要書類などを肌身離さず持ち歩くために使われていたという三つ折りの「道中財布」。デニムの商品もありますが、「高価なものを贈りたい」という方は本革製がおすすめです。

「西陣織、京友禅(金彩工芸)、組紐、革と各職人の技術の結集で生まれ、江戸の『粋(いき)』に対し、京都の『粋(すい)』が詰まった商品です。写真の茶色は現在仕入れが困難なため、黒を中心に制作予定です」

最後にご紹介するのは、和服を着るお父さんに最適な「角帯」。

「商品全体に言えますが、デザイン(柄)は家紋関係が多いです。オリジナルでつくったものもあります。この帯はデニム素材なので、カジュアルな装いにご活用いただけます」

「和装に使えるつくりの商品が多いので、着物や浴衣、作務衣などを普段から着用されている方であればぴったりの贈り物になると思います。また、『夏祭りに使ったらどう?』など使うシーンをイメージしてみると、贈るものを選びやすくなると思います」

お父さんのあっと驚く顔、喜ぶ顔を想像してプレゼントを選んでみてはいかがでしょうか。

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