凍った冬道、危険な場所と雪道の歩き方

凍った冬道、危険な場所と雪道の歩き方

2月も立春を過ぎて暦のうえではもう春。しかし実際には、2月は寒さの底にあたり、シーズンの最低気温を記録することもしばしばです。大陸から吹きつける季節風と寒波のため日本海側は降雪も多く、近年では南岸低気圧の影響で太平洋側でも雪が降ることが少なくありません。

この時期にこわいのが、雪道や凍結した道での転倒。毎年、多くの人が負傷しています。そこで知っておきたいのが、冬の道で注意すべきポイントと安全に歩くコツです。

まず一番に注意すべきは、時間帯です。朝の通勤時や、夕方の帰宅時刻はご用心。この時間帯は気温が低く、凍結した道は危険度マックス。走ることや急足で歩くのは禁物です。いつもより移動時間を多く見積もって行動しましょう。

雪が降ったり凍結したりすると、通い慣れた道も注意が必要

雪が降ったり凍結したりすると、通い慣れた道も注意が必要です。いつもは安全な歩道も油断は禁物。車が通ることで車道は雪が溶けたり少なくなったりしていても、歩道には雪がそのまま残っていることが多いものです。

たとえ雪が止んで空は晴れていても、前日に踏み固められた雪が凍っている場合があるのです。気温が上がり始めて表面だけ溶けると転倒の危険度はさらに上がります。

しかし、歩道が歩くにくいからといって車道に出て歩くのは大変に危険です。車にとっても冬道の運転は危険なもの。ハンドリングやブレーキングのミスが生じないとも限りません。事故を防ぐため、歩道を慎重に歩きましょう。

横断歩道も要注意

横断歩道も要注意。白線はアスファルトと異なり水がしみ込みません。そのため溶けた雪が氷の膜になりやすいのです。歩道と横断歩道の境目も傾斜がついて滑りやすくなっています。また、駐車場の出入り口も傾斜がついています。圧雪や凍結で滑りやすい場所のひとつです。

マンホールやタイル張りの場所も避けて歩きましょう。金属は横断歩道の白線と同じように凍りやすい性質をもっています。

歩道橋や橋の上を歩くときも慎重に

また、歩道橋や橋の上を歩くときも慎重に。下を風が吹き抜けるため路面の温度が下がりやすく、凍結しやすいのです。同じように風の通り道となるビルの谷間や、地下鉄の出入り口、日の当たらない建物の影も気をつけましょう。

雪や凍結した道を歩くときの靴にも配慮

雪や凍結した道を歩くときのため、靴にも配慮を。パンプスや革靴はもってのほか、普通のスニーカーも滑りやすく危険です。

スノーブーツなど滑り止めの凹凸がある靴を用意しておきましょう。年に一度しか使わないかもしれませんが、転んで怪我をするリスクを避けられると考えれば、高い買い物ではありません。

歩くときは小さな歩幅で、できるだけ足の裏全体を垂直に路面につける気持ちで歩きましょう。

普段の通勤や通学はもちろんですが、今は受験シーズンの真っ只中。ケガをしないまでも、不用意な転倒で動揺をするのを防ぐためにも、万全の準備をしておきましょう。

2022.02.14 20:39
2022.02.14 20:40
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