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湯気の立つあたたかい湯飲みを両手で持って、ほっこりとお茶を味わう。そんな、和のお茶時間が楽しい。
手持ちの急須に茶葉を入れてお湯を注ぐ、ただそれだけなのに、なんとも言えないリラックス気分をもたらしてくれる緑茶の魅力を味わいたくて、石川製茶の高級煎茶(100g3本セット)を試してみました。
石川製茶のお茶は以前、別の種類を買ってみて美味しかったので、今までにも何度か買ったことがあります。実店舗を持たず、製造直販というスタイルで販売しているだけあって、高品質なうえ低価格。美味しくて安全なお茶をこだわりぬいてつくり、買い求めやすい価格で届けてくれているのです。
味がいいのはもちろん最大のおすすめポイントなのですが、お茶づくりに対する姿勢そのものを応援したくなるお茶屋さんです。
手軽に淹れられる煎茶ですが、選りすぐりの茶葉を使っているだけあって、味・香り・水色(お茶の色)のすべてにおいて上級の仕上がり。普段の食卓だけでなくお客さんを招いたときのくつろぎタイムにも、もちろん贈答品にしても喜ばれそうですね。
淹れ方にもとくに難しい決まりはありませんが、上級の煎茶は旨味成分であるアミノ酸を豊富に含んでいるので、渋味(カテキン)は控えめにして旨味を上手に引き出すことがポイントです。その決め手は、温度にあります。
渋味を出しすぎないコツは、80度くらいのお湯で淹れること。沸騰させたお湯を、人数分の湯飲みに移すなどして適度に湯冷まししてから急須に注ぐとよいでしょう。
常温の湯飲みに注ぐことで湯温を下げ、同時に湯飲み自体を温めておく狙いもあります。煎茶というと「苦味の強いお茶」という印象があるかもしれませんが、この「適度に湯冷まししてから」というひと工夫で、香りの際立つ美味しいお茶になります。
茶葉は3人分で6gぐらいが目安といわれますが、1人分、2人分など淹れる量が少ない場合は茶葉の割合を増やしたほうが美味しく仕上がります。いつも使う湯飲みの大きさや茶葉をはかるスプーンの大きさなどに合わせて、好みの濃さをご自身で見付けてみてください。
ただ、少ない茶葉で時間を長く置いて出すよりも、やや多めの茶葉で侵出時間を短めにしたほうが、色も風味もよくなるようです。1分を目安に、長くしたり短くしたり、これまた好みの濃さを見付けてください。待っている間、急須を振る必要はありません。そっと置いておきましょう。
適度な時間が経ったら、味や濃さが均一になるように、少しずつ均等に「まわし注ぎ」をします。最後の一滴に旨味が凝縮しているともいわれますので、残さず出し切りましょう。
美味しいお茶が入りました。和菓子やおせんべいなどのお茶請けを添えていただきます。もちろん、食後や目覚めの一杯にもおすすめです。
2019.06.02 20:13 | |
2021.07.12 16:23 | |
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