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国連大学の前でファーマーズマーケットという市場が毎週末開かれているので、よく寄っています。
ちょうど先日立ち寄ったときに、大きな焼き栗が売られていました。栗のシーズンは秋なので、秋に収穫された栗がお菓子になってくる時期かもしれません。
栗は僕にとってはちょっと変わった食べ物で、個人的な好き嫌いの話になってしまうのですが、食べ方によって好き嫌いが変わってしまうのです。
モンブランや天津甘栗は好きですが、栗きんとんはあまり好きではありませんし、栗ごはんも好んでは食べません。栗自身は悪くないのですが・・・。でもここまでいろんな楽しみ方がある食材って珍しい気がします。
さて今回注文したのは、まさにその栗を使ったお菓子「かまくり」。お店は鎌倉にある「レ・シュー」。「レ・シュー」は洋菓子屋さんで、特にプリンがおいしいと有名ですね。
5個入りと10個入りがありましたので、10個入りを注文しました。自宅用ということで、かわいい洋菓子の箱で到着しましたが、開けてみると和の雰囲気のパッケージが10個。
パッケージも和の雰囲気が感じられます。では和菓子かというとそうではなく、栗を使ったマドレーヌなのです。「レ・シュー」は洋菓子屋さんですからね。でもこのお菓子が気になったのは「マロン」ではなく「栗」というところ。
なぜ「栗」とあえて書いたかというと、中に入っているのは栗の渋皮煮だからです。
渋皮煮といえば日本で昔からある栗の調理方法で、ヨーロッパではマロングラッセとかなり近いですが、マロングラッセはブランデーなどのお酒がかかっているのが違うところ。
渋皮煮は砂糖だけの味つけで、栗本来の味や甘みが引き立てられていた調理方法と言えると思います。この手の込んだシンプルな栗のお菓子が、マドレーヌに入っているということに興味を覚えたのです。
袋から出してみると、マドレーヌはかわいい栗の形をしていて、栗も透けて見えていました。またマドレーヌに含まれたバターの甘い香りもします。そしてここに一つビックリなことが!
パッケージ裏の原材料の中に、なんとマロンクリームが書かれていました。マドレーヌの生地に混ぜられているようです。栗づくしがうれしいですね。
さっそくカットしてみると、透けていた栗が姿を現すと同時に栗の香りが!渋皮煮とマロンクリームでダブルの香りですね。
食べてみると、マドレーヌはとてもしっとりとしていて、バターの風味もよく、とても甘くておいしい。そして渋皮煮はマドレーヌの甘さとちょうどバランスがよく絶妙の相性でした。
マドレーヌは、どこの洋菓子屋さんやコンビニでも目にするポピュラーなお菓子で、一方、渋皮煮はあまり食べる機会が少ないお菓子。この2つの組み合わせがとても面白いですね。
これを一緒に食べるのが粋なのです。さらにマロンクリームでさらなる栗感を演出しているのが「レ・シュー」ならではのこだわりで、またニクい。栗をたっぷりと堪能できる大満足のお菓子でした。
2019.07.01 20:30 | |
2022.10.04 13:44 | |
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