外貨預金、株、投資信託…リスクの低い投資で賢い資産運用を

外貨預金、株、投資信託…リスクの低い投資で賢い資産運用を

2019.06.03 22:53
2019.07.26 15:13
お金・お得・節約

「老後の資金が心配」「今ある貯金を増やしたい」など、さまざまな理由で投資を考えている方は多いはず。しかし、「損はしたくないけれど、少しでも多く増えるものは?」と考えると悩んでしまいます。

そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、投資の考え方、金融商品の特徴などについて、お聞きしました。

「根本的に、投資はやらなければいけないものではありません。投資で貯金を増やしたいと考える人は多いですが、そこにはリスクが伴います。投資でお金は増えますが、同じ分だけ減る可能性もあるので、増える期待値と同じだけ減っても耐えられる金額だけを運用することが大事。半分に減ってもいいと思える投資金額が、ひとつの目安といえます」

「投資では、外貨預金、株、投資信託などが主な選択肢になります」と風呂内さん。まず、外貨預金について聞きました。

「外貨運用にはFXのように1万円で10万円の取引をするといったレバレッジをかける方法がありますが、リスクが高いのでおすすめしません。逆に『円高のときに1万円だけ買う』という方法はいいと思います。外貨預金では円預金より利息の利率が高い通貨もありますが、為替レートで日々金額は変動します。利率が高くてもレートが不利になっては結局損になるため、概ね円高のときに買い足していくのがおすすめです」

また、海外旅行の際、外貨預金でお得な使い方があるといいます。

「ソニー銀行や住信SBIネット銀行などでは、500円から外貨預金、外貨積み立てができます。『毎週500円、ドルを買う』などコツコツ貯めることも可能。海外に行った際には、デビットカードやプリペイドカードで貯めた外貨をそのまま支払うことができ、両替コストもかかりません。購入時より海外で使うときが円安だと、お得になります」

次に、株式投資について聞きました。

「自分が好きな会社なら、新しいサービスを始めた、まわりにファンが多いなど、調子がよいのか、なんとなくわかります。そういう会社を中心に検討するのがいいですね。好きな会社、理解しやすいと思える会社の株を、安そうなときに買うのはいいと思います。値動きはチャートでわかります。1か月、1年、5年、10年......それぞれの動きで安い・高い時期を知りましょう。短期間で見ると、配当や優待がもらえる権利月を越えたタイミングで少し下がるのが一般的なので、権利月を越えたときに買って、1年後に優待か配当をもらえたらいいなと考えると、失敗は少ないと思います。配当や優待を重視するとしても、預けたお金の評価額が下がるなどの損を出しすぎないよう注意しましょう」

初めて株を買う方は、証券会社に口座を開いて入金し、思いついたときに買える状態にしておくことが第一歩です。

「口座は口コミランキングや手数料で比較するなど、売買の金額や頻度によってプランも複数あるので、プランと手数料で比較するのもいいです。株はわかりやすいので、20~30万円減ってもいいお金があるなら、1~2銘柄買って、感じがつかめてきたら買い足していくといいと思います」

ネットでも情報は得られますが、初心者の場合、1冊に順を追ってまとめて説明されている入門書を買って、勉強するのもおすすめです。

では最後に、投資のプロに運用を任せる投資信託について聞きました。

「投資信託には、安いときに買い足していく『スポット購入』と、『積み立て投資』があります。株や債券などへの分散投資なので、損をしにくい方法です。積極的にファンドマネージャーが運用して一般的な指標より上回ろうというのが『アクティブ運用』。一方、日経平均株価(日経225)などに連動した買い方を『パッシブ運用』(インデックスファンド)といいます。インデックスファンドをコツコツ買うのが王道です。投資信託の注意点は、買うとき、持っている間、売るときの3つに手数料がかかること。手数料なしで購入できる『ノーロードファンド』もありますが、持っている間の手数料(信託報酬)にも注意して選びましょう」

2016年は「ロボアドバイザー」という自動資産運用サービスが流行りましたが、2017年4月から「おつり投資」サービスがいくつかリリースされます。

「ロボアドバイザーは、PCやスマートフォンで自分の性格に合う投資信託を買うための診断をしてくれますが、基本的には提供している投資信託を購入してもらうためのツールとしての位置づけ。検討材料として、診断までは誰でもやってみていいと思います。『おつり投資』は、買い物のおつりを集めて投資信託を買いましょうというもの。仕組みはおもしろいのですが、ロボアドバイザー同様、信託報酬に気を付けるなど、投資信託を選ぶときと同じ注意が必要です」

ご紹介した中でリスクや手間など総合的に考えると、「国内株式のインデックスファンドを毎月積み立てで買う」のが無難な着地点だといいます。

「最初は50万円ぐらいで外貨、株、投資信託などを少しずつ買って慣らし運転し、『毎月投資信託1万円いけそう』と思ったら積み立てを始める。さらに『株をウォッチして買うのが好き』と思ったら株を買い進めてみる、といった運用をしていくのがいいと思います。大切なのは、そのとき運用できる金額で買えるシンプルな商品に投資すること。商品のリスクの高さもポイントですが、リスクは投資する金額でコントロールするものであると認識すれば、失敗しにくくなります」

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