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原材料や物流費が高騰している影響で、食品・サービスなど幅広い分野で値上げが続いています。今までと同じ店で同じように買い物しているのに、「いろいろ高くなったなぁ」と思わずため息が......という人も多いのではないでしょうか。
しかもこの「値上げラッシュ」、2023年も続くと見られているそうです。
一方で、食べ残しや売れ残り、賞味期限切れなど、本来はまだ食べられるのに捨てられてしまう食品「フードロス」が世界的な問題になっています。
特にコロナ禍でおうち時間が増えた影響で、家庭から出る食品のロスが増加しているといいます。
家から出る食品ロスは、言うまでもなく工夫しだいで減らすことができます。ロスを減らせば環境に優しいうえ、家計にも好影響。値上げが続いて大変な今だからこそ、フードロス削減に挑戦してみませんか?
農林水産省がまとめた「家庭の食品ロス 3つの原因」を見てみると、
となっています。
対策として何よりも大切なのは、買いすぎないこと。
「冷蔵庫や保管場所がいっぱいなのについ買ってしまう」という人は、まず今あるものを使い切ってみてはいかがでしょうか。
「買い物しない日」をつくり、冷蔵・冷凍庫の残り物や乾物、缶詰、レトルトなどを意識的に使ってみるのです。非常用に保存しているストック食品を日々の食事にも活用し、足りないものだけ買い足していく「ローリングストック」の方法を実践するのも一案です。
スーパーで「安売り」「まとめ売り」を見かけると、必要のないものまで買ってしまいがちですが、そんなときは「本当に必要?」「食べきれる?」といったん冷静になる習慣を。できれば事前に買い物リストをつくり、必要なものだけを買うようにしましょう。
また、食品廃棄の理由として「買ったのを忘れて放置していた」という人も多いよう。冷蔵庫や保管場所を常に整理してストックを把握しやすい状態を維持できれば理想的です。
「賞味期限」と「消費期限」の違いを知ることも大切です。食肉や惣菜など「劣化が早いもの(傷みやすい食品)」には消費期限がある、つまり、この期限を過ぎたら食べないほうがよいとされています。
一方、スナック菓子や缶詰、パスタなど「劣化が遅いもの(日持ちする食品)」に記されているのは、賞味期限です。こちらは「おいしく食べるための目安」程度のもので、それを過ぎてもしばらくは問題なく食べられます。たとえば、たまごや納豆には「賞味期限」が書かれています。それを過ぎたからといって、捨てる必要はないのです。
ほかにも具体的な対策を挙げておきますので、ぜひ実践してみてください。
生鮮食品が食べきれなかった場合、まず実践したい方法は冷凍保存です。食材によってやり方が異なるので、ぜひインターネットで検索して「おいしい保存」を心がけましょう。野菜やフルーツは干す・ピクルスにするなどして保存性を高めるのも一案です。
野菜は大量に買いためるより、鮮度のいい状態をその都度買いに行くのがおすすめ。大根や人参の皮、ブロッコリーの葉や芯も新鮮なうちに調理すればおいしさ・栄養価ともに保たれます。皮や葉を活かすレシピもいろいろ公開されているので、ぜひ検索してみましょう。
安い食材をまとめ買いしたいときは、たとえば1週間分の下ごしらえをまとめてやっておき、1日分ずつ小分けしてストックするのもおすすめ。魚や肉は下味を付けて冷蔵か冷凍、野菜は日持ちする酢の物にしたり、煮物にして冷蔵したりすれば、調理時間も削減できます。
煮物やカレーなどを大量につくったときは「リメイク料理」に挑戦しても。飽きずにおいしく、つまり食べ残すことなく消費できます。リメイク料理もいろいろアイデアが紹介されているので、料理本やインターネットのレシピをぜひ参考にしてみてくださいね。
2023.02.04 14:30 | |
2023.02.04 14:31 | |
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