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9月1日は「防災の日」。毎年この時期に防災訓練に参加する方や、防災グッズの点検を行う方、防災について家族と確認する方も多いと思います。今回は、シニア世代の方が特に気を付けたい災害時の危険について、また、家庭で準備しておくべきこと、日ごろから気を付けておきたいことなどについて、ご紹介します。
地震、火災、台風など、災害は突然やってきます。突然起こることに対して、若い方はすぐに対処できることも、高齢になるとすぐに判断・行動できないことが多くなり、ケガも増えます。だからこそ日ごろからの備え、防災への意識を高めることが大切なのです。
災害が起きて避難するときは、建物の一部が壊れて落ちてくることや、何かが飛んでくること、ガラスの破片が落ちていることもあります。
玄関の近くには、動きやすい運動靴、ヘルメット、杖、懐中電灯、非常用持ち出し袋などを置いておきましょう。
収納棚にしまうときも、すぐに取り出せる場所に置いておくことが大切です。
非常用持ち出し袋(リュック)には、持ち運びがラクにできるよう必要最低限のものを入れます。
などがあるといいでしょう。
薄くてコンパクトなアルミブランケット(防寒用)、簡易トイレや大人用紙おむつ、使い捨てカイロ、除菌ウエットティッシュなどは100円ショップで売っていることも多く、手軽で軽くて役に立つアイテムとしておすすめです。
就寝中に災害が起きて停電になると避難が難しくなり、大変危険です。そこで大切なのは、枕元に置いておく防災グッズです。
眼鏡、ホイッスル、かかりつけの病院に行けないことも考えて、常備薬・お薬手帳・保険証などをポーチにまとめ、懐中電灯、足元にはスリッパを置いておきます。手を伸ばしてすぐに届くところに置くのがポイント。安全な避難に役立ちます。携帯電話と充電器も、寝るときは枕元に置きましょう。
就寝時は特に、慌てて身体を動かそうとして足腰を痛めてしまう可能性が高くなります。慌てずに行動することが第一です。
転倒防止アイテムで大きな家具や家電を固定することは大切です。しかし、100%転倒を防止できるという保障はないので、家具を置く場所にも気を付けなければいけません。
特に気を付けるのは寝室です。
寝る場所は、
などがポイント。また、出入り口をふさぐ場所に家具を置かないことも考えて、家具の配置を決めます。
ベッドや布団を敷く場所のまわりを見渡して、倒れるものがないかどうかをチェックしてみましょう。基本的に、寝室には家具をあまり置かないほうが安全性は高くなります。物を整理して少なくすることも大切です。
家のなか全体においては、廊下や出入り口をふさぐ場所に倒れたら危険なものを置かず、避難経路を確保することが大切です。
また、マンション・アパートなどの集合住宅の場合、バルコニーの避難ハッチ(避難はしご)の上にものを置くことは禁止されています。避難時の障害になるため取り除いておかなければいけません。自分のマンションのバルコニーに避難ハッチがない場合は、緊急時の避難経路の確認をしておきましょう。
地震の二次災害で火災が起こることもありますが、ちょっとした不注意で起こる火事は、注意力や体力が低下する高齢者の発生件数も多く、危険度も高くなります。
ガスコンロの火が服に燃え移ることや、てんぷら油の加熱しすぎによる発火、電子レンジの長時間使用による発火など、料理する際に注意が必要なことは多くあります。また、普段あまり気にしていないタコ足配線(許容量以上の電気器具を繋いで発火)や、配線コードの劣化による火災にも注意が必要です。
さらに近年増えているのが、電気ストーブによる火災です。石油やガスよりも安全と思いがちですが、同じように火が燃え移る危険性があるのです。
寝る前に布団の近くで電気ストーブをつけっぱなしにしておくことや、つけたまま寝てしまうことは非常に危険。また、電気ストーブの上に洗濯ものを干して、洗濯物が落ちてきて火が燃え移るといったケースもあります。まわりにはものを置かないことを徹底しましょう。
台風や豪雨に関しては、天気予報である程度予測が可能ですが、「まだ大丈夫」と思わず早めに備えることが大切です。
シニア世代になると、避難するとき思った以上に時間がかかることや、疲れて歩けなくなる可能性も高くなります。普段杖が必要な方や足腰が弱い方などは特に、防災グッズを持って避難所までの道を歩いて確認するなど、準備をしておくことが大切です。
今回ご紹介した防災グッズや備えについて、自分に必要なことも追加して確認リストなどをつくり、点検しておきましょう。
2019.08.29 19:22 | |
2021.07.07 18:42 | |
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