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パン食が増えたとはいえ、お米は私たちの生活に欠かせないもの。日本で食べているのはジャポニカ米の「短粒種」ですが、じつは、世界の主流はインディカ米の「長粒種」。
中国もタイもインドもイタリアもスペインも、お米の種類が日本とは違うのです。
「日本のお米」であるジャポニカ米は米粒の長さが短めで円形に近く、炊くと粘りとツヤが出ます。和食に合わせるには絶対に日本米しかあり得ませんよね!
では、タイやインドのカレー、チャーハン、パエリア、リゾットなどはどうでしょう?たとえば「タイのグリーンカレーを家で食べると物足りない気がする」と感じたことはありませんか?
タイ料理専門店では米粒が長く独特の香りがある「ジャスミンライス(長粒種)」を使用している店が多いので、家で食べる際「いつもの日本米」を合わせてもいまひとつ......と感じるのは当然なのです。
たとえレトルトのカレーだとしても、ジャスミンライスと一緒に食べれば本格的な味わいになったりします。
鶏肉を使った人気料理「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」も、せっかくつくるならジャスミンライスを使いたいもの。逆にいえば、ジャスミンライスを使うだけで、ガゼンおいしくなります。
といった悩みも、米の種類を替えることで簡単に解決する場合があるのです。
ジャスミンライスは日本でも一般的になってきましたが、チャーハンやパエリア、リゾットなど米自体を調理する料理の場合、インドやパキスタンで主流の「バスマティライス」のほうがより適しています。
バスマティライスはインディカ米のなかでも最高級といわれるお米です。
ジャスミンライスを炊くとわずかにかたまり、やわらかくべたつく食感になりますが(それでも日本米に比べると相当さらっとしています)、バスマティライスはよりドライで粘りがなく、ふわっとしていながらしっかりと米粒の食感が残ります。
イタリアのリゾットやスペインのパエリアをはじめ、パラパラに仕上げたいチャーハンやジャンバラヤなどは、日本米を使うよりもバスマティライスのほうが料理の性質に合致しているため、よりおいしくつくることができます。
下の写真はバスマティライスでつくったチャーハンです。
これまで、パラパラに仕上げるためにいろいろ工夫をしてみたものの、それでも「やっぱりベチャッとするなぁ」というのが悩みでしたが、バスマティライスに替えただけで、ウソのようにうまく仕上げることができたのです。
独特の香りもなんとも言えずおいしくて、シンプルな味付けだけでお店で味わうような絶品チャーハンができるように!
先ほどのグリーンカレーはジャスミンライスをおすすめしましたが、インドのスパイスカレーにはインド生まれのバスマティライスがやっぱり合います。
おうち時間を充実させるため、スパイスの配合にこだわってカレーをつくる方も増えていますので、その際はぜひぜひお米の種類にもこだわりたいものですね!
ジャスミンライスはスーパーでも販売されていますが、少々割高です。
バスマティライスのほうは一般的なスーパーではほぼ見かけないので、しろインターネットで2kg入りとか5kg入りなどを買うのがおすすめ。たとえば5kg入りのジャスミンライスは、Amazonや楽天市場では3,000円まででで売っていたりします。
お米を替えるだけでおいしく仕上がることを考えたら決して高くはない!と思います。まずはお試しで1kg入りなどを買って、気に入ったらぜひお得な大容量を買ってみてくださいね。
2021.09.16 18:28 | |
2021.09.16 18:30 | |
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