「めまい」の原因?何科で診てもらえばいい?

「めまい」の原因?何科で診てもらえばいい?

2021.07.21 21:40
2021.07.21 21:44
美容・健康
病気めまい

めまいは、「朝、目を開けたら天井がまわって見えた」などというのが典型的で、いわゆる「目が回る」状態です。

実際、まさにめまいがしている患者さんを診察すると、ご本人の意志とは関係なく、目がねじれて動いたり、弧を描くように動いたりしていることがみられます。

こうして目が勝手に動いてしまえば、見ている景色も動いて見え「空間の錯覚」を起こしてしまうのです。この目の動きを「眼振」と呼びます。

めまいの原因の多くは「耳」

めまいを起こした方の多くは、頭の中で病気が起こったと考え、脳外科を受診します。しかし、めまいの大半は、耳の病気で起こります。それは、なぜでしょうか?

めまいの原因の多くは「耳」

天井がまわって見えるのは、体のバランスを保つ仕組みの異常により起こります。バランスのセンサーはいくつかありますが、代表的なものは耳の奥にある三半規管。これは、主に頭の傾きや動きを感じて脳に伝えるセンサーで、起き上がったり、寝返りを打ったりしたときは、その動きを三半規管が感知します。したがって、片側の三半規管が弱っていると、このような動作で片方は動いている、もう一方はあまり動いていないと左右で矛盾した情報を脳に伝えます。すると脳が混乱して、めまいがしたり、めまいがひどくなったりするのです。

このように「目が回る」ようなめまいの多くは、耳が原因です。耳鼻咽喉科で「眼振」を観察したり、めまいが起こる状況を細かく聞くことによって、診断がつきます。もちろん脳が原因でめまいが起こる場合もありますが、めまい以外の症状が一緒に起こる場合が多いようです。ろれつが回らない、顔や手足のしびれ、意識が遠のく、頭痛などがあれば脳の病気が疑われます。また、めまいというより「ふらつき」が強いときも要注意です。

耳鼻咽喉科でめまいの診察を受けるのに「よい時期」

めまいのみの症状であれば、脳外科や内科ではなく耳鼻咽喉科を受診し、より正確な診断を受けましょう。上手にめまいの診察を受けるには少々コツがあります。

めまいの診察を受けるのに「よい時期」

まず「1ヵ月前にめまいを起こした」と時間が経ってからの受診では、眼振などの検査での異常は消えてしまいます。逆に早すぎて困ることもあります。めまいは動けば動くほど症状がひどくなるものが多く、無理して遠方の専門病院を訪ねても、具合が悪いために検査ができないこともあります。つまり、症状によっては、早すぎても診断できない場合があるのです。まずは、近くの診療所や病院で症状を軽くしてもらうことも大切です。

めまいの診察を受ける「よい時期」とは、めまいの程度にもよりますが、通常はめまいが最初に起こってから2~3日以内が適切です。自分ではめまいを感じていなくても、2~3日は検査での異常が残ることが多いからです。

このように、早すぎても遅すぎても診断が難しくなりますので、症状のつらさと相談しながら、受診する日を決めると良いでしょう。

監修:公立長生病院 耳鼻咽喉科主任部長 吉岡克己先生

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