生チョコ、ガトーショコラ、ブラウニー…チョコレートまとめ
ここ数年ブームが続いている有名ショコラティエ(チョコレートを作る職人)の高級チョコレート。バレンタインには夫や恋人にあげるより、自分用に買うという女性も多いようです。
高級チョコだけでなく、スーパーで買えるお菓子や、生チョコ、ガトーショコラ、ブラウニーなど、さまざまな形で愛されているチョコレート。その製法や種類についてまとめてみました。
チョコレートの製造方法
チョコレートの原料はカカオ豆です。カカオの果実の中にある種子(カカオ豆)を発酵・焙煎などして粉砕し、カカオマスが作られます。このカカオマスからココアパウダーやチョコレートができるのです。
カカオマス自体の味は苦く、チョコレートを作る際には砂糖、ココアバター(カカオマスに約55%含まれる脂肪分)、粉乳などが加えられます。コーヒーと同様、チョコレートもカカオ豆の種類や加工法によってコクや香りに違いが出るので、メーカーやショコラティエの嗜好に応じてブレンド・製造されるのです。
市販チョコレートの種類の見分け方
- チョコレート製品には表示をまとめた欄があり、その中に日本語で必要事項が記載されています。
チョコレートにはどんな種類があるのでしょうか。原料の配分による分類は次の項にまとめますが、最近は産地による呼び方もよく耳にします。
たとえばおいしいと評判のベルギー産チョコレート。ほかにも、洋菓子の本場フランスや、カカオの栽培地として有名なエクアドル、ガーナなどがあります。
なお、国内で販売されるチョコレート類には、公正取引委員会の認定を受けた規約が設定されています。
原材料の割合などにより、チョコレート、準チョコレート、チョコレート菓子、準チョコレート菓子などが定義され、消費者が適正に商品を選択できるようになっているのです。
ビター、ミルク、ホワイト、生・・・その違いは?
次に、私たちもよく耳にする「ビターチョコレート」「ホワイトチョコレート」などの一般的な分類を見てみましょう。
- ビターチョコレート
- ミルク(乳製品)を含まず、カカオマスが40~60%のもの。スウィート、ブラック、プレーンという呼び名もある。日本の洋菓子業界ではダークチョコレートと称する場合も。最近はカカオ分が70~90%という低糖のものをビターチョコレートと呼ぶことも。
- ミルクチョコレート
- ミルク(全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳などの乳製品)の入ったチョコレート。ビターチョコレートと違いクリーミーで甘味も強く、子どもから大人まで手軽に食べられている。
- ホワイトチョコレート
- 口溶けのなめらかなココアバターにミルク、砂糖などを加えて作る。カカオマスを使用しないためチョコレート色はしていないが、カカオ豆を原料とするれっきとしたチョコレートの一種。ほろ苦さがなく、ミルクのような風味が特徴。
- 生チョコレート
- チョコレート生地に生クリームや洋酒などを練り込んだもの。水分が多いので口溶けはよいが、賞味期限が短い。もとは欧米でトリュフなどのセンターに使われる食感の柔らかい「ガナッシュ」を改良した、日本独自のもの。
- クーベルチュール
- 一般にココアバターの含有量が多い製菓用チョコレート。油脂が多いため流動性が高く、溶かしてテンパリング(温度調整)などの作業がしやすい。カカオの風味も強い。
チョコレートを使ったお菓子あれこれ
バレンタインには手作りのお菓子をプレゼントする人も多いことでしょう。インターネットで検索するとレシピもたくさん出てきます。代表的なチョコレート菓子を紹介しておきますので、買う人も作る人もご参考に!
- トリュフ
- 高級食材トリュフの形に似せて作ったチョコレート。さまざまにデザインされたコーティングチョコの中に、洋酒などで風味づけしたガナッシュ(チョコレートと生クリームを混ぜたもの)が入っている。
- ザッハトルテ
- ウィーンを代表するチョコレートケーキ。チョコレート味のスポンジケーキにアンズジャムを塗り、表面をチョコレートでコーティングする。
- ガトーショコラ
- フランス語でチョコレート(ショコラ)のケーキ・焼き菓子(ガトー)のこと。本場フランスでは、正式なガトーショコラはオペラ(カカオのランク)を55%含むチョコレートを使用したものと定められ、それ以下は別の名称を用いるのだとか。
- ブラウニー
- チョコレートまたはココアパウダーを使用した焼き菓子。食感はレシピによって異なるが、クッキーよりソフトでスポンジケーキより濃厚。ホワイトチョコのブラウニーはブロンディとも呼ばれる。
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