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来年もしくはそれ以降に入学を控えている子のお父さん、お母さん、そして、おじいちゃん、おばあちゃん。小学生になる最初の楽しみといえば、ランドセルですよね。どこで買おうか?と検討しているお宅も多いはず。人気店ではすでに来春分の予約は終了!というところもあるようです。
ランドセルをどうするかは、親はもちろん本人にとっても重大な関心事。保育園や幼稚園とは違う「おにいさんやおねえさんが行く場所」、それが学校。そこに持っていく「特別なもの」、それがランドセルなのです。
自分の子ども時代を思い返してみても、初めてのランドセルはピカピカ輝く憧れでした。でも5〜6年生になると逆に背負いたくなくなってしまう・・・。そこで「大人になってもずっと使い続けたくなるランドセル」をご紹介したいと思います。
つくっているのは渋谷に店を構えて40年以上の手作り革鞄と革製品の「HERZ/ヘルツ」。
「丈夫な鞄に仕上げる」をテーマに、流行に流されない味わい深い革鞄をつくり続けています。ランドセルについても「6年間限定で使うもの」「子ども用」という考え方ではなく、「その子が大人になっても使えるように」「ランドセルというよりはひとつの鞄として」つくっているといいます。
もちろん店舗まで出向かなくても通販で買えますので、地方にお住まいの方でも安心!
わが家の場合「息子が使わなくなったらパパがカメラバッグとして使えるものを」という明確な目的があったので、HERZの姉妹店ともいえるオーダーメイド専門の店「RESO.」でフルオーダーのランドセルを依頼しました。
余分な装飾をあえてなくしたシンプルなブラックの鞄ですが、きちんとランドセルとして使いやすいような工夫もしてくださっています。
最初の打ち合わせで、私たちの意向を聞きながら、こんなスケッチをささっと描いてくださり・・・ちゃんと型紙をつくったうえで、製作が始まりました。
HERZもRESO.もショップの奥に工房があり、職人さんが作業する様子が垣間見えて楽しいです。
型紙に合わせて立派なイタリアンレザーをカットしていくところからスタート。この道30年以上の大ベテラン、根津さんが一から十まですべて手作業でつくってくださいます。
流れ作業ではなく、全行程をひとりの職人がじっくりと手がける。それは、根津さんに限らず、HERZの職人すべてに当てはまることです。だからこそ「人の手」や「ぬくもり」を感じられるランドセルが生まれるのです。根津さんの作業を見学させていただきながら、「これぞまさに手づくり!ここまで手間をかけて丁寧につくられているなんて!」と今さらながら"手作業"のすばらしさを実感できました。
息子は雨の日も風の日も、このランドセルとともに通学しています。
まだまだ傷んでいませんが、卒業する頃にはいい具合に味が出てくるのかな?と楽しみ。
息子には「パパにもママにもあげないよ。ボクがずっと使うから」と言われました。
最初はやはり「重いよ〜」と言っていましたが、大人になっても使いたいくらい気に入ったようです。ピカピカの一年生が背負うピカピカのランドセル。素敵なものに出会えますように。
2021.07.12 20:52 | |
2021.07.12 20:53 | |
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