観葉植物を冬もイキイキ元気に~寒くなる前にやっておきたい冬越し準備~

観葉植物を冬もイキイキ元気に~寒くなる前にやっておきたい冬越し準備~

私たちの部屋に彩りを与えてくれる観葉植物。モンステラは熱帯アメリカ、ポトスは東南アジア、ゴムの木は南米アマゾン、ベンジャミンはインドから東南アジアなど、原産地が亜熱帯から熱帯のものが多く、これらは本来、温度も湿度も高い環境で育ちます。

そんな植物にとって、気温が低く湿度も下がる日本の冬は生きていくのに過酷な環境。うっかり見過ごしていて、気がついたら葉が落ちたり萎れたり......。なかには冬が来るたびに枯らしてしまい、毎シーズン買い替えているという話を耳にします。

そんな事態に陥らないよう、観葉植物が元気に冬越しさせるヒントをご紹介します。

まずは水やり。冬枯れの原因として一番に挙げられるのが水のやりすぎです。

気温が下がってくると、亜熱帯から熱帯生まれに限らず植物は休眠期に入ります。成長は穏やかになり、それほど水を必要としなくなるわけです。なのに、春から夏と同じように水を与えていると根腐れを起こしかねません。

寒くなってきたら水やりは控えめに。土の表面が乾いて2〜3日目してからが適切なタイミングです。鉢底から水が流れ出す量を目安に水やりしますが、水が鉢受けに溜まったままにしないよう注意しましょう。

乾燥を防ぐためにやっておきたいのが葉水です。これは霧吹きなどで葉に水を吹きかけることですが、これはエアコンによる葉の乾燥を防ぐ効果があります。葉についた細かいホコリを落とせますし、害虫予防にも繋がります。常温に戻した水で、お昼間の暖かい時間帯に1日1回吹きかけておきましょう。

また湿度管理には加湿器が有効です。人間が快適に過ごせる湿度は、植物にとっても快適。40〜60%に保つことを心がけましょう。

温度管理も大切。亜熱帯から熱帯生まれの植物は冷気を嫌います。外気の影響を受けやすい窓際には置かないように。また玄関や廊下も気温が低くなりがちです。寒くなり始めたら、リビングなど昼夜の気温差が小さく、暖かさが保たれる場所に置き場所を変えましょう。

ただし、エアコンの暖気が直接当たる場所は避けます。乾燥した暖気は葉を痛める原因に。風の流れを見定めて、置く場所を選びましょう。

大きな鉢の移動は大変ですし危険も伴いますので、十分に気をつけて。移動が難しい場合は、室内でも寒暖の差が小さく比較的暖かさを保てる位置を置き場所と定めましょう。

小さな鉢なら床ではなく、暖気のたまりやすい天井にできるだけ近い位置、例えば棚などに置くのも一案です。

そのうえで、お昼間はできるだけ太陽の光が当たるよう配慮します。太陽をたっぷり浴びて光合成することで、植物のエネルギーは賄われます。窓際から離れた太陽の光が届く場所、これがベストポジションです。

それでも心配なら、植物に鉢ごとビニールをかぶせる方法も。内側が温室やビニールハウスのような状態になり、温度も湿度も保たれます。このとき、茎や葉が折れないように支柱を立ててからビニールを被せるといいでしょう。

ちょっと見た目はよくないかもしれませんが、特に寒い時期は有効。冷えがひどくなる夜間だけでもかけてやるといいでしょう。

小さい鉢ならば、冷え込む夜間だけ発泡スチロールやダンボールで囲んでやるのも良いでしょう。簡易な温室も市販されていますので、それを利用すれば見た目も問題なし。植物も元気なまま冬を越すことができます。

これから観葉植物の購入を考えているなら、寒さに強いものを選ぶのもいいでしょう。フェニックスやユッカ、シュロチクなどは耐寒性があり瑞々しいグリーンを保ちます。

冬だからこそ、グリーンから元気をもらって過ごしたい! 観葉植物と一緒に寒い季節を乗り越えましょう。

2023.10.23 18:49
2023.10.23 18:50
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