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風薫る5月、ようやく朝夕の冷え込みもなくなり、天候が安定してきました。冬から暖房運転で大活躍してくれたエアコンも、しばしの間はお休み。除湿や冷房で再びフル稼働するシーズンの前、今がお掃除のチャンスです。
フィルターを中心に、溜まったホコリや汚れを一掃!
きれいな空気で過ごすため、また冷房効率を良い状態にキープして電気をムダづかいしないため、まずは自分でできるエアコン掃除に挑戦です。
ここでまず、なぜ梅雨前のエアコン掃除が大切なのか、お勉強を。
湿度と温度がグンと上がる梅雨の時期は、カビの大好きなシーズンです。カビは溜まったホコリや汚れを養分に繁殖する生き物。湿度60%以上で発生し、80%以上になると大繁殖をはじめます。
特に稼働中のエアコン内は結露により湿度がグッと高くなるもの。しかもカビの繁殖に適した20~28℃に保たれるため、カビの栄養源となるホコリや汚れが残っていると、カビの温床になってしまうのです。
それを知らないまま、梅雨になったからと除湿や冷房のために稼働すると、部屋中にカビの胞子が散らばることに......。イヤな臭いに悩まされ、体調不良を招くことになりかねません。
また、フィルターなどにホコリや汚れ、カビなどが付着していると空気が循環しづらくなり、運転効率もダウンします。冷房が効きづらいだけでなく、電気料金が大幅にかさむことにも。電気料金が上がる一方な昨今、電気のムダづかいは避けたいものです。
快適なおうちライフのために、エアコンのお掃除は必須。ただしエアコンは構造が複雑な必要な家電製品です。フィルターの奥に位置するフィンやファンは、素人が手を出すには難易度が高すぎます。だからこそ、ホコリや汚れが奥に入るのを防ぐフィルターをきれいに保つことが肝心なのです。
フィルターを掃除するには、パネルを開けて取り外す必要がありますが、その前に必ず電源をコンセントから抜いておきましょう。また、取り外す前に掃除機でザッとホコリを吸い取っておくと、周囲に埃が飛び散らずにすみます。
このとき、フィンにも埃が溜まっているようなら掃除機をかけておきましょう。ただしフィンは繊細な部品なので、掃除機を強く押し付けるなど負荷をかけないように注意します。
取り外したフィルターは、裏側からシャワーをかけて水洗いをします。汚れがひどい時は中性洗剤を混ぜたぬるま湯につけてから、柔らかいブラシで優しく汚れを取り除きましょう。
洗い終わったら、必ずきちんと乾かすこと。水分が残っているとカビが繁殖する原因となり、せっかくの掃除が台無しになります。また、フィルター自体や取りつける手が濡れていて、うっかり濡れてはいけない部品に触れるのも危険です。
カビを防ぐため、またエアコンの故障を防ぐため、フィルターはしっかり陰干しし、手もしっかり拭いてから取りつけ作業を行いましょう。
フィルターをセットしたら、念のため送風運転を行ってエアコン内部を乾かします。
こうしたフィルター掃除をこまめに行うだけで、エアコン内部へのホコリや汚れの侵入を、かなり防ぐことができます。ただ、それでも細かいホコリや汚れはフィルターを通過してフィンやファンに付着してしまいます。そうした汚れには無理に手出しをせず、プロの業者にお手入れを依頼しましょう。
掃除を行ったら、運転前に忘れてはならないのが、室外に出ているドレンホースのチェックです。ホースの排出口を見て、枯葉や虫の死骸、ホコリなどのゴミが詰まっていないかを確信しましょう。
特にベランダで花や野菜を育てている場合は要注意です。ドレーンが詰まっていると、エアコン内の結露でできた水滴を排出することができず、故障の原因につながります。ただし、ホースの奥に異物が詰まっていそうな場合は、プロにおまかせを。
エアコンの種類によっては自動お掃除機能がついている場合もあり、掃除の必要性もさまざまです。まずは取扱説明書を読み直してみましょう。
いずれにせよ、定期的なフォルターのお掃除が、きれいな空気と電気効率アップには必須です。冷暖房をフル稼働させる前には必ず、できることなら1~2カ月ごとのクリーニングを。そして2~3年に一度はプロによるメンテナンスを。こまめにお手入れして、エアコンと長く付き合っていきましょう。
2023.05.18 19:07 | |
2023.05.18 19:09 | |
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