クレジットカードを断捨離して財布も家計もすっきり!

クレジットカードを断捨離して財布も家計もすっきり!

キャッシュレス決済のポイント還元やキャンペーンが増えたことで、スマホ決済やカード決済の利用が増えていますが、皆さんは何枚クレジットカードをお持ちでしょうか。

「スーパーで割引になる」「ATM手数料が無料になる」「カード入会時の特典があった」など、さまざまな理由でクレジットカードをつくり、気が付くとお財布のカード入れがいっぱいに......という方も多いのではないでしょうか。

カードの枚数が増えると管理しづらくなり「使いすぎる」「ポイントの未使用や年会費分のもとを取れていない」「カードが悪用されても気づきにくい」などのデメリットがあります。そこで今回は、自分に必要なクレジットカードを決め、不要なものを断捨離して無駄をなくす方法をご紹介します。


「○○Pay」などのスマホQRコード決済は、利用できる店舗の多さやお得なキャンペーン、スマホひとつで買い物できて便利などの理由で利用が増えています。このスマホ決済をクレジットカードと紐づけると、ポイント二重取りや還元率アップなど、お得になることがあります。

メインのスマホ決済とクレジットカードを決め、普段の買い物はスマホ決済、通信費や水道光熱費などの固定費はクレジットカード払い、と分けるのはいい方法です。どちらも同じクレジットカードの引き落としにすることで使った金額がわかりやすくポイントも多く貯まり、さらにスマホ決済へのチャージを毎月決めた額にすれば無駄遣いを防ぐことにつながります。

メインのクレジットカード以外については、現在から今後必要かどうかを考えていきましょう。その際のチェックポイントはこちらです。

年会費分のもとを取れていますか?
年会費有料のカードはさまざまな特典や付帯サービスがあるのが魅力ですが、それらを使いこなしていない場合や、付与されたポイントが年会費より少ない場合は、整理の対象になります。例えば、年会費2,200円(税込)で還元率1%の場合、年間22万円以上利用すればもとを取るができます。
ポイントを交換したことがないカードはありますか?
ポイントの有効期限がないものもありますが、ポイント交換したことがないということは、あまり利用していないということです。
1年以上使っていないカードはありますか?
洋服の断捨離と同じで、長く利用していないカードは整理の対象です。
  カードA(メイン) カードB(銀行系) カードC カードD カードE
年会費 2,200円 無料 無料 年一回以上の利用で翌年無料 年一回以上の利用で翌年無料
ポイント還元率
貯めているポイント
1.00~2.00% 0.50~1.00% 0.50% 0.50~2.00% 1.00~1.50%
利用用途 通信、保険、服や家具など 電気、ガス、水道 食品、日用品 仕事で使用 ネットショッピング
特典・付帯サービス 旅行損害保険
ショッピング保険
海外旅行損害保険
ATM手数料無料
買い物5%OFF 海外お買い物保険 ショッピング保険
国際ブランド JCB Mastercard Visa JCB Mastercard

上の表は、ある人の持っているクレジットカードです。このように一覧にまとめてみると、必要なカード・不要なカードがわかりやすくなります。

メインのカードAは年会費有料ですが、通信費や保険料の引き落としや大きな買い物で使うことで、もとが取れています。

銀行系のカードBはATM手数料が無料、カードCは食品や日用品を5%OFFの日にまとめて購入、カードEは一番使うネットショップでポイント還元率が高いなど、用途に合わせてカードをつくり、利用しているといえます。

また、Visa、Mastercard、JCBなど異なる国際ブランドを持っていると海外での利用に便利なので、これもいい点です。

断捨離の検討材料としては、メインカードではあるが年会費有料のAを、年会費無料のカードにまとめるとどうなるかを考えるといいでしょう。

カードBと重複している旅行損害保険の内容はどうか、カードAを解約する場合、どのカードに支払いを移すとポイントが貯まりやすいかなど、条件を比較して考えてみましょう。

不要なカードを選別したら解約の手続きをしますが、ここで注意点があります。解約する前には「各種支払いの変更はできているか」「リボ払いやキャッシングなどの未払い金はないか」「ポイントは使い切っているか」「紐づいている家族カードやETCカード、付帯サービスが使えなくなってもいいか」を確認しましょう。

各種支払いの変更のなかで特に注意すべきは携帯電話料金。この料金に含まれる端末の分割払いを滞納すると借金返済の延滞となり、信用情報にマイナスの履歴が残ります。また、クレジットカード加入から半年以内に解約した場合や、複数のカードを次々解約した場合、信用情報に悪影響が及ぶ可能性があります。

クレジットカードの解約・延滞情報などは、信用情報機関を通して、他のカード会社や金融機関などの間で一定期間その情報が共有されます。信用情報に傷がつくと新規クレジットカードの発行やローンの審査に通らなくなる可能性があるので、注意しましょう。

日常使うクレジットカードを選ぶ際は、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

普段利用するスーパーやコンビニで多く利用するなら流通系カード、新幹線や飛行機などの利用が多い方なら交通系・航空系カード、車の利用が多い方なら石油系・自動車系カードなどを選ぶと、ポイントが貯まりやすく必要なサービスも充実しているといえます。

流通系

発行元
スーパー、コンビニ、百貨店など
特徴・おすすめポイント
買い物の際の割引やポイントサービス
カード例、カード会社
イオンカード、セブンカード、ファミマTカード

交通系・航空系

発行元
鉄道会社、航空会社
特徴・おすすめポイント
新幹線や飛行機など交通機関の利用でポイント、マイルが貯まる
カード例、カード会社
JALカード、ANAカード、ビューカード

銀行系

発行元
銀行、銀行グループ会社
特徴・おすすめポイント
ATM手数料無料、住宅ローンの金利優遇、ステータス性が高い
カード例、カード会社
三井住友カード、みずほマイレージクラブカード

信販系

発行元
信販会社
特徴・おすすめポイント
特典やサービスが充実・安定している、ステータス性が高い
カード例、カード会社
JCBカード、American Expressカード、オリコカード

通信系

発行元
携帯キャリア
特徴・おすすめポイント
スマホ料金やショッピングでポイントが貯まる
カード例、カード会社
dカード、au PAYカード

インターネット系

発行元
Webサイト・サービス運営会社
特徴・おすすめポイント
ネットショッピングでのポイント還元率が高い
カード例、カード会社
楽天カード、Amazon Mastercard、ヤフーカード

石油系

発行元
石油会社
特徴・おすすめポイント
ガソリン料金が安くなる
カード例、カード会社
コスモカード、出光カード、ENEOSカード

自動車系

発行元
自動車メーカー
特徴・おすすめポイント
ガソリン料金、レンタカー、駐車場代の割引など
カード例、カード会社
日産カード、TOYOTA TS CUBICカード

どのような買い物、支払いに利用するかを考え、利用頻度の高いカードを厳選することで、毎月の支出や貯まったポイントがわかりやすくなり、家計改善にもつながります。

最近使っていないカードがある、枚数が多い、ライフスタイルが変わった、引っ越したなど、気づくことや変化があったときにクレジットカードを見直してみましょう。

2021.01.07 16:41
2021.01.07 17:29
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