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メダカは、日本に住む魚の中で最も飼育・繁殖を楽しめる魚であることをご存じでしょうか。
屋内でも屋外でも飼育が比較的簡単。品種も多く、好みのメダカを選ぶ楽しみもあります。
飼育の基本やメダカの種類などについてご紹介いたします。
水槽飼育が主になるので、横からもメダカの姿をじっくり観察できるのがメリットです。屋外よりも水温の変化が少ないので水質や環境が安定しやすく、産卵もよく見えるので採卵が簡単です。
最低限、容器と水と餌があれば飼育できますが、メダカの数が増えてくると酸欠になりやすいので、エアレーションや濾過器などで、水中に酸素が溶け込むようにしましょう。そのほか、濾過バクテリアが繁殖しやすく水質を安定させる土、メダカの産卵床になるうえ見た目の美しさも楽しめる水草をお好みで入れるといいでしょう。
小さな容器に数匹のメダカと土、水草を入れた「ボトル飼育」は、ちょっとしたお部屋のインテリアとしても楽しめます。水槽は、なるべく底が浅く、上からも観賞できるものがおすすめ。熱帯魚などにはあまりない楽しみ方ですが、鯉や金魚と同様に、メダカも上見が非常にキレイです。
屋内よりも日当たりなどがちょうどいい場所に設置できれば、簡単に大きく、キレイに丈夫に成長させやすいのがメリットです。
もともと日本のメダカは、四季を通して外で生きていける魚。水がかなり汚れたときだけ掃除する、餌やりは1日1回(2~3日あいても平気)で、簡単・手間いらずに飼育できます。
屋外の場合、水鉢やプラケースでの飼育が主ですが、容器に対してメダカの数が少なければ、エアレーションなしでも風が吹いて水面を揺らし、勝手に酸素を供給してくれます。夏にボウフラがわくこともありますが、メダカが食べてくれます。土を入れ、睡蓮やホテイアオイなど水面に浮かぶ植物を育ててもいいでしょう。
初心者の方には、体が濃いオレンジ色の「楊貴妃メダカ」(写真上)や、体が銀色に輝く「ミユキメダカ」(写真下)がおすすめ。「三色メダカ」や「紅白メダカ」など、色のコントラストがあるメダカは、特に上見で観賞するとキレイ。ミニチュアの錦鯉のようにも見えます。
メダカにはまってきたら「ラメメダカ」「ヒレ長メダカ」「ダルマメダカ」など、体にキラキラのラメが入った品種に挑戦してみるのもいいと思います。
春になると産卵期に入ってきます。狙った品種だけ増やしたいのであれば、一つの容器で単一の種類のメダカを飼育しましょう。別の品種を交配させると、メダカが雑種になり、美しさを損なう場合があります。産卵期以外は、ほかの品種と混泳させても大丈夫です。
卵や産まれてきた稚魚は、親メダカに食べられるため、産みつけられた卵は別の容器に移し、親の口に入らない大きさに成長するまでは別々に育てましょう。
全国いろいろなところで、メダカの品評会や展示会が開催されています。新しいメダカも毎年作出されていますので、足を運んでみるのも楽しいと思います。
初心者に飼育しやすく、アクアリウム未経験の方も気軽に始めることができるメダカ飼育。日々の成長を観察したり、泳ぐ様子や水槽を眺めたりすると、心が癒されます。メダカ飼育を始めてみてはいかがでしょうか。
2021.07.10 19:18 | |
2021.09.01 10:58 | |
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