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発酵食として改めて注目を浴びている日本の伝統調味料、味噌。全国各地に土地の味があり、日常の食特に欠かせないものとして親しまれてきました。
しかし、食べ方として思い浮かぶのは味噌汁くらい。あとはキュウリなど生野菜のディップを思い浮かべる程度でしょうか。これは、とてももったいないこと!
味噌は発酵によるうまみ豊かで、食材を漬け込めば余分な水分が抜けて食材自体のうまみが凝縮。味噌のうまみも載って一石二鳥のおいしさが生まれるのです。
一般的に味噌漬けといえば、サワラの西京焼きや豚肉の味噌漬けなど新鮮な生の魚や肉を1〜2日漬け込んでから焼いて食べるものが思い出されますが、ひと手間かかるし万全に管理できるかちょっと不安。わが家では生モノの味噌漬けはプロにまかせて、市販のものを買っています。
わが家でつくるのは、チーズや茹でたまご、はんぺんやかまぼこなど、そのまま火を通さずに食べられるもの。茹でて水気を切った枝豆もおすすめです。漬け込む時間が短くても味噌の風味は食材にしっかり移るし、何より失敗がありません。水分が出る心配が少なく味噌床が傷みにくいから、繰り返してつけ込めるのも魅力。
味噌漬けのレシピを見ると、味噌を料理酒でゆるくしてから漬け込み、数種の味噌を混ぜ合わせる方法が紹介されていますが、もっとカンタンでOKです。
わが家では味噌をそのまま味噌床として使用。これなら「味噌漬けって面倒......」などと思う間もなく、味噌漬けが出来上がります。キモはおいしくて質のいい味噌を選ぶこと。
ひとつだけ工夫しているのは、漬け込む容器に2種類の味噌床を共存させることでしょうか。わが家では自家製味噌の2年ものと5年ものを半分ずつ密閉容器に入れて、その日の気分でどちらに漬け込むか決めています。
例えば半分は仙台味噌、もう半分は愛知の豆味噌というふうに組み合わせるのもおすすめ。何回か使っていくうちに真ん中あたりが自然に混じりあって合わせ味噌になり、新たな味の味噌床になるのもおもしろいものです。
たまごやチーズは半日〜2日漬け込めば、味がグッとしまって最高の酒のアテに! はんぺんは味が染み込むのが早く2時間もあれば十分です。茹でた枝豆は豆を取り出して漬け込むなら半日程度、さやごと漬け込むなら半日〜1日ほどと考えればOKです。
ひと口サイズにカットして漬け込めば、漬け込み時間を短縮できるので、せっかちさんにもおすすめ。容器も小ぶりのものでOKなので小さなスペースで漬け込めます。
ただし、思いのほか味噌が染み込むのが早いので、何回か試して自分の舌に合った漬け込みのサイズ&時間を見つけましょう。
慣れてきたら、キュウリやミョウガなどの夏野菜や豆腐にも挑戦してみましょう。
野菜はあらかじめ塩で板ずりをしてから余計な水気を拭き取り、漬け込みます。豆腐はレンジで2分ほど加熱し水切りしてから味噌床に漬け込みます。アボカドやタラコ、カニカマなどおつまみの定番も、味噌につけてみると新たなおいしさに!
食材や味噌床の痛みが心配な梅雨〜夏場は、容器ごと冷蔵庫に入れて漬け込めば心配なし。
チーズやたまご、枝豆など冷凍しても食感が変わらないものは、漬け込みが終わった段階で冷凍庫にうつしかえれば保存も可能です。ただし野菜や豆腐などもともと水気の多いものは冷凍保存を避けましょう。
休日の朝に思い立って、その日の夕方か翌日には味わえる俺流カンタン味噌漬け、こっそりつくって家族に振る舞ってはいかがでしょう。
2021.06.24 09:25 | |
2021.06.28 19:26 | |
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