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12月も中旬を過ぎると、もうクリスマスは目の前。年末に向けて、何かと慌ただしくなってきました。仕事に家事にバタバタと追われる毎日、ホッとひと息つきたい夜におすすめなのが、スパイスをきかせたホットワインです。
スパイスやフルーツを加えたホットワインは、ヨーロッパの冬の大定番。イギリスでは「モルドワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、ドイツでは「グリューワイン」と呼ばれ、古くから愛されてきました。
ホットワインのためにスパイスなどをブレンドしたスパイスブーケが市販されているくらい、普段の暮らしに溶け込んでいるのです。
湯気とともに芳醇な香りがたちのぼる一杯は、日射しが乏しく寒さの厳しい季節にぴったり。特に毎年恒例のクリスマスマーケットには欠かせません。かじかむ指先をホットワイン入りのマグカップであたためながら、ずらりと並ぶオーナメントの屋台を眺める。そんな過ごし方も、ホットワインあってこそ。
ひと口飲めば、みぞおちあたりが温まって、それからジワジワと指先まで広がっていく感覚。これは単純にワインをあたためているからだけではなく、シナモンやクローブ、スターアニスなど血行を促して体を温めてくれるスパイスのおかげです。
今回は基本のレシピをご紹介。伝統的なレシピではベースに赤ワインを使います。特別なワインではなく、コンビニやスーパーで簡単に手に入るお手ごろ価格のものでOK。飲みきれずボトルに残っているものでも、十分においしくつくれます。
甘味やスパイスのバランスは調整しましょう。スパイスや果物はアレンジOK。生姜のスライスやブラックペッパー、タカノツメを加えればホット&スパイシーに。ハチミツを砂糖に変えれば、サラリとした甘味に仕上がります。赤ワインの渋味が苦手ならオレンジジュースを加えても。
何度か試しながら自分好みの味を探し当てるのも楽しいものです。
つくり方は、とても簡単。小鍋に赤ワインを注いでスパイスを加え、中火にかけます。沸騰直前になったら火を弱火にして、砂糖とフルーツを加えて火を止めます。
ポイントは沸騰させないこと。沸騰させてしまうと、ワインの渋みが前面に出てしまう上、スパイスの風味が飛んでしまいます。とにかく沸騰は厳禁! ここだけ注意すれば、おいしく仕上がります。
何かと忙しく1年の疲れが出がちなこの季節、ホットワインで体も心もポカポカに。風邪知らずで、元気にクリスマスを!
2022.12.15 20:31 | |
2022.12.15 20:32 | |
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