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大きな窓があるリビングダイニング、睡眠の質にも関係する寝室の窓など、空間にあったカーテン選びをしている方は多いと思います。しかし、季節によってカーテンを衣替えすることや、カーテンの洗濯については、あまりやっていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、これから寒くなる時期に向けておすすめのカーテン、部屋による違いや寒さ対策も考えたカーテン選びについて、ご紹介します。大阪市中央区のオーダーカーテン専門店「せんば心斎橋マルクラ カーテン卸館」の丸山さんに、お話をお聞きしました。
まずはリビングダイニングですが、大きな窓がある場合が多いので、冬は厚みのある生地を選ぶといいそうです。
「古い建物で気密性、断熱性に欠ける場合を除いては、特に遮光である必要はありません。ただ、北向きの場合や窓が大きい場合は、遮光でなくとも厚みがあり、無地でも糸が重なり合って空気層をつくっているような生地、ベロア調の生地などは、保温性があるのでおすすめです。色は濃い色、淡い色ともに暖色系がいいでしょう」
生地の種類以外に、カタログに載っているスペックから断熱性を判断できるものがあるといいます。
「保温ランクを表示している『川島織物セルコン』や、暖房・冷房それぞれの省エネ数値を表示している『スミノエ』などのメーカーもあるので、この数値が高いものを選ぶことで冬の寒さ対策・省エネにつながります」
続いては寝室です。いい睡眠のための部屋づくりを考えると、色、明るさ、寒さ対策がポイントになります。
「色はリビングよりやや落ち着いたトーンで、ブラウンや濃いめのベージュなどがおすすめです。寒さに弱い方は、腰窓でも床までの丈のカーテンにすることや、床の隙間から冷気が入らないようアジャスターフックで床につく長さに調整して、春になったら床から少し上げるという方法もいいと思います」
寝室の明るさは、それぞれの好みに合わせた選び方があるといいます。
「真っ暗にしないと眠れない、立地の関係で夜中でも明るくて眠れない、夜勤のため昼間に寝るなどを除いては、遮光1級でなくてもいいと思います。なんとなく明るさを感じて目覚めたいという場合は、遮光3級ぐらいで色も薄めのものがおすすめです。朝日が強い部屋で夏場だけ遮光にして、あとは普通のカーテンにしたい場合は、着脱可能な『遮光ライナー』というものもあるので、利用してみてもいいと思います」
上の写真は、ドレープ(厚地カーテン)に濃いめのベージュで保温ランクの高いカーテンを使った、丸山さんおすすめのコーディネイトです。
「レースカーテン(写真下)は、外から見えにくくしながらも部屋全体が明るくなる採光拡散タイプのものとの組み合わせがおすすめです。採光拡散カーテンは外からの光を広範囲に拡散させるので、薄暗くならないのが特徴です」
窓のサイズにぴったりのオーダーカーテンは、見た目の美しさとともに、冷気が入ってくる隙間をなくして、省エネにもつながります。
「床まである掃き出し窓のカーテンをオーダーでつくる場合、立ち上がりといって少し段差がある場合がありますが、丈は床ぎりぎりか1cmくらい上(カーテンが床に擦らない程度)で仕立てるのがポイントです。また、カーテンレールにリターン金具というものを取り付けて、両サイドを覆うようにする方法もあります。これによって、カーテンの横から入る冷気を防ぐ効果があります」
カーテンの衣替えどきはもちろん、レースカーテンは衣替えしないという方も、定期的な洗濯をすることが大事です。
「レースカーテンは年に1~2回、厚地カーテンは年に1回が洗濯の目安。汚れを溜めないことが大切です。汚れが気になるときは、水でもいいのでつけ置きし、予洗いしてから洗うときれいになります。洗濯表示が必ずついているので、確認してから洗ってください」
カーテンの衣替えと同時に洗濯することで、お部屋の雰囲気が変わってすっきり清潔に。省エネも考えた冬仕様のカーテン選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2022.09.22 18:36 | |
2022.10.13 11:23 | |
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