大人世代のライフスタイル提案メディア
災害時に持ち出すものが一式そろった防災リュックや、長期保存できる非常食セットなど、便利な防災用品を備えている方は多いはず。しかし、購入してから点検や見直しをしていないという方も意外と多いのではないでしょうか。
防災用品のなかには、消費期限・使用期限のあるものがありますし、日常的に使うものや必要なもの(スマホ、服用中の薬、覚書など)が変われば、防災用品も変えなければなりません。そこで今回は、年に1~2回は点検しておきたい、防災用品の点検・見直しポイントをご紹介します。
防災用品をそろえるのが大変という方は、市販の防災セットを購入し、必要なものをプラスして自分仕様にしましょう。眼鏡やコンタクトレンズ、薬とお薬手帳(処方箋)のコピー、免許証や保険証のコピー、家族や知人の連絡先メモ、貴重品一式、スマホの充電器、小銭(現金)、衛生用品(おむつや生理用品)、衣類など、「ないと困る」ものをプラスすることが大切です。
避難所などに行く場合の非常持ち出し用リュック(バッグ)には、中身が見えるポーチやジッパーバッグなどに種類別にまとめて収納するのがおすすめ。中身を書いてラベリングしておくと一目でわかります。
持ち出し用リュックのおもな点検・見直しポイントはこちらです。
避難する際は持ち出し用リュックに入れ、普段外出する際にはバッグに入れて持ち歩く「非常持ち出しポーチ」をつくるのもおすすめです。
モバイルバッテリー、笛、ミニライト、ハサミ、絆創膏、携帯トイレ、アルミブランケット、薬など最小限のグッズをポーチに収納。衛生用品(マスク、消毒)、免許証や保険証などを一緒にまとめてもいいでしょう。
防災用品には、家を離れる際の持ち出し用リュックと、家で避難生活をする際に必要な備蓄品(ストック)があります。電気・ガス・水道のライフラインが止まったときを考えて、最低3日分の備蓄が必要だといわれています。
食料と水はもちろんですが、災害時のトイレ用品の備えはとても大切。家のトイレで水が流れなくなった場合、便器にポリ袋をかぶせ、使用後に凝固剤で固めてゴミとして処分できるトイレセットを備えておきましょう。ティッシュやおしり拭きシート、除菌シートも合わせて用意すると衛生的です。
トイレと並んで災害時に困ることといえば、スマホやパソコンなどが使えないこと。乾電池やモバイルバッテリー、ソーラーバッテリー、手回し充電でライトやラジオ、スマホが使えるものもありますが、あまり長く使えません。
機種によってバッテリー容量はさまざまですが、キャンプなどでも使えるポータブル電源を備えておくのもおすすめ。スマホやパソコン、扇風機、電気毛布など最低限のものをある程度使うことができ、緊急時に役立ちます。
防災用品とは少し違いますが、ひとまとめにして備えておくと災害時にも役立つのが、コロナ感染時の家でのお世話グッズです。感染を防ぐためのマスクやフェイスシールド、使い捨て手袋やレインコート、消毒グッズ、使い捨て食器類、からだふきシート、ゴミ袋などをまとめておくと、慌てず対処できます。
年に1~2度の防災用品点検は、防災の日と半年後など、日にちを決めると忘れずにできます。その際、防災用品の交換・補充も大切ですが、家の中の不用品を処分することも防災につながります。この2つを一緒に行いましょう。
たとえば、ベランダやバルコニーに使わなくなったもの、ほとんど使わないものを放置している方も多いのではないでしょうか。また、植物をたくさん置きすぎると、災害時に事故を招く可能性があります。
台風時の突風で植木鉢などが落下すると大変危険なので、普段から飛ばされない対策をしておくこと、避難経路をふさぐ場所にものを置かないことが大切です。台風が接近した際は、置いてあるものを部屋のなかに入れて安全対策をしましょう。
夜に災害が起きて避難することになった場合を想定して、廊下にものを置かない、不用品を処分して必要なものを収納することもぜひやってほしいポイントです。
玄関に歩きやすい靴を置いておくことや、暗くなると自動で点灯するフットライトも安全確保に役立つグッズです。
定期的な防災点検・見直し、そして不用品の処分。これを忘れずに行うことで、いざというときすばやく安全に行動ができます。9/1は防災の日、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ行っていただきたいと思います。
2022.08.25 18:57 | |
2022.08.25 18:58 | |
住い・生活 | |
防災グッズ |