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食器に「ひとめぼれ」することって、ありませんか?お店や雑誌で見かけたり、友達の家で使わせてもらったり。
私は数年前に、少部数出版の小さな雑誌に載っていた、ガラス食器に文字通りひとめぼれ。黒×透明のモダンな模様、手作り感のある形は、工業製品ではまず出せない個性とオーラを放っていました。
辻和美さんという、ガラス作家が作る食器です。
辻 和美(ガラス作家・美術家1964生まれ)
石川県金沢市在住。金沢美術工芸大学商業デザイン科を卒業後渡米、カリフォルニア美術工芸大学でガラスを学ぶ。金沢卯辰山工芸工房・ガラス 工房専門員を経て、1996年にガラスデ ザイン・制作のユニット「factory zoomer」をスタート。同時に現代美術の活動を始める。1999年、金沢に工房を設立。以後、国内外で展覧会多数。
大きいほうがめんちょこ(小)。径が9センチ、高さは8センチほど。小さいほうはみにちょこ。こちらは径6センチ、高さ5センチです。もっと大きいめんちょこや、おはち、大鉢、ボウル、取り皿などもあり、さらに、柄もたくさんあるので、HPを見ていると迷ってしまいます。
ご覧の通り、形はとてもシンプル。持つとほどよい重量感があり、手にすっぽりとなじみます。そして、それぞれの器に刻まれた個性的な模様のかわいらしさときたら・・・・・・!
ひとつひとつの柄に付けられた名前がまた愛らしいのです。
たとえば左の黒×透明のはマド。右側のはホリホリ。去年漬けておいた桃と梅の果実酒をそれぞれ入れてみました。こうやって果実酒やジュースを飲むのにちょうどいいサイズです。モウモウという名前の牛っぽい柄もあるので、あれでミルクを飲むのもかわいいかもしれません!
「めんちょこ」ですから、もちろんお蕎麦にもぴったり。
こちらは透明な切子。名前はザーザー。まさしく雨のような柄です。飲み物に氷を浮かべたり、そばちょこにしたりするのが定番ですが、ヨーグルトやアイスクリーム、色鮮やかなフルーツなどデザート用にするのもおすすめ。使い道はいろいろです。どの柄も涼しげで、これからの季節はとくに活躍してくれそう。
作家モノですから、どこにでも売っているわけではありません。実物が見たければ取り扱いのあるセレクトショップを見つけるか、ギャラリーなどで個展をやるときに見逃さずに買う!という感じ。幸運にも、もしどこかで見かけて「ほしい!」と思ったら即買いをおすすめします。すぐに売り切れてしまうので・・・。
近くに買えそうな場所がないという人も、ご安心ください。辻さんの工房・Factory Zoomerから注文することができます。
小さいサイズの「みにちょこ」は、私もHPから注文しました。メールでお願いしてから待つこと2カ月。
そろそろ注文した「センセン」や「ツブツブ」が作られている頃かも・・・!なんて想像しながら、まだかまだかとワクワクしながら待っていました。届いたときは、何度も手に取り、眺めたり、並べたり、重ねたりして、その日の夜はもちろん日本酒を飲みましたよ!
基本的にわが家の食器は、収納しやすさと使いやすさを考えて、同一メーカーの白い陶器をサイズや形違いで揃えています。白いシンプルなデザインの食器はどんな料理にも合わせやすいし、ほかの色の食器と一緒に使っても違和感なくなじむので。同じメーカーのシリーズで揃えると、スタッキングできるという利点があるので、収納にも便利なのです。
でも、作家モノはそれとはまた別の楽しみを与えてくれる気がします。ひとめぼれした器が手元にあり、自分の好きなように使えるという贅沢。食事や飲み物を「味わう」行為は、器や盛り付けなどの視覚情報もとても大きく関わっているんだなぁと実感できます。
決して安くはないですが、作家の手による作品と考えれば非常にリーズナブル、むしろ手頃なお値段といえるかも。同じ種類ならスタッキングが可能だし、少しずつ大切に揃えていきたくなるような魅力的な器です。
2019.06.14 13:35 | |
2019.07.26 15:24 | |
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