大人世代のライフスタイル提案メディア
わらび餅に五平餅、草餅、おだんご、いちご大福・・・種類の豊富さでいえば、まんじゅうと双璧をなすともいわれる餅菓子ですが、今回おすすめしたいのは、銘菓「赤坂もち」。くるみと黒糖の入ったお餅にたっぷりのきな粉がまぶしてあり、いくつも食べたくなるような素朴なおいしさが魅力です。
赤坂もちは、赤坂の名店「青野」の創業以来、百十余年もの長きにわたり、看板商品として愛されています。
当初はきな粉と餅を別の容器に入れ、食べるときに振りかけるという、当時としては一般的な形式で販売されていましたが、昭和22年、三代目の鑑次郎さんが最初から餅にきな粉をまぶし、小風呂敷に包むという現在のスタイルを考案したのだとか。
小風呂敷の中の容器は密閉されているので、お餅の味ややわらかさもしっかり保持されていますし、風呂敷を広げて食べれば、きな粉が飛び散っても大丈夫。
そうした使い勝手のよさや上品な見た目のせいか、風呂敷包みの和菓子は今や全国に点在しています。でもじつは、このスタイルは赤坂青野が元祖。しかも、風呂敷のデザインは文化勲章も受章した著名な画家、加山又造画伯の手によるものだといいます。さすが老舗!と、思わず納得のお話ですよね。
5個セットを注文すると、さらに大きめの黄色い風呂敷に包まれて届きました。この風呂敷には江戸時代の町図が描かれていて、なかなか楽しいです。
ほうじ茶をいれて、さっそくいただいてみましょう。
きな粉は想像以上にたっぷり!北海道産の大豆「とよまさり」だけを使って丁寧に煎り上げた、色、香り、なめらかさなどすべてにおいて、良質なきな粉です。
お餅の中には国産のくるみと黒糖が練り込まれていて、甘味を付けていないきな粉との相性も抜群。大きめに刻まれた香ばしいくるみが食感にアクセントを加え、やわらかい中にも食べ応えのある一品に仕上がっています。
添加物が全く入っていないナチュラルなお菓子なので、賞味期限は12日間とやや短めですが、小分けになっていて食べやすいし、とってもおいしいので、すぐにでも「ペロリ!」です。小粋な手みやげとしてもおすすめですよ。
2019.06.10 09:55 | |
2022.10.04 14:03 | |
フード・ドリンク | |
スイーツ, お店 |