台風と感染症、複合災害に備えて今やるべきこととは?

台風と感染症、複合災害に備えて今やるべきこととは?

台風が猛威をふるった2019年。とりわけ10月に日本列島を直撃した台風19号では、河川の氾濫、土砂災害、家屋の浸水、暴風による被害などが各地で発生しました。今年もやってくる台風シーズンに備えて、今は各家庭での準備が大切な時期です。

加えて今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で先行き不安な状況が続いており、感染症と自然災害が重なる「複合災害」にも備えなければなりません。そこで今回は、今やるべき複合災害への備えについてご紹介します。

災害時の避難所を知っている方は多いと思いますが、新型コロナウイルス流行時は人の多い場所を避けることが大切。徒歩で行ける親戚や友人の家などの避難場所を検討し、話をしておきましょう。

自治体が発行しているハザードマップなどで安全な避難経路を確認することも大切です。途中に河川や土砂災害の危険個所がないことはもちろん、古い建物やブロック塀、自販機、大きな看板、ガラス張りのビルなど危険ポイントがないかどうかを調べ、安全性の高いルートを2~3コース考えておきます。そして、時間のあるときに散歩がてら歩いてみましょう。

台風対策で大事なのは、最新情報をこまめにチェックすること。アプリを活用して、事前の準備やいつ避難すべきかなどの判断に役立てましょう。

Yahoo!天気
Yahoo!天気

こちらの「Yahoo!天気」アプリは、雨や花粉、熱中症危険度などの状況がすばやくチェックでき、普段使いにもおすすめです。必要な情報を選んでプッシュ通知設定ができるので、台風シーズンは大雨危険度、台風情報などのプッシュ通知をオンにしておきましょう。

台風接近時、台風情報にアクセスすると、進路予報や地方別の警戒が必要な時間帯などが表示されます。台風時の避難、備えなどの防災コラムにも飛べるので、準備の際に見ておくといいでしょう。全国の河川水位や土砂災害警戒情報などもチェックできます。

台風が近づいてくると、アプリのトップページに台風のアイコンが表示され、そこから台風情報にすばやくアクセスできます。台風の詳細、進路予報、暴風域に入る時間帯と確率、関連情報などを見ることができ、雨雲レーダーでリアルタイムの動きをチェックできます。雨雲レーダーは、ゲリラ豪雨が多い時期にも役立ちます。

tenki.jp
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避難する際の持ち物

避難する際の持ち物は最小限にリュックにまとめ、両手が使えるようにします。非常用持ち出し袋の中に、今年はマスク、体温計、消毒液、ウエットティッシュ、マスク代わりにも使える手拭いなどの衛生用品をプラスしておきましょう。口腔ケア用ウエットティッシュ、身体を拭くために介護用のからだ拭きや赤ちゃん用のおしり拭きもあると便利です。

台風時の集中豪雨で家の周辺が浸水すると移動が危険になり、自宅にとどまったほうが安全な場合も出てきます。また、台風後にライフラインが止まっても、避難所での人の密集を避けるため自宅で過ごす人も出てくるでしょう。

こうした場合への備えで大切なのは、水と電気です。昨年の台風で千葉県に大規模停電が発生し、復旧まで長期間を要したのは記憶に新しいできごとです。

スマホの充電が切れて連絡が取れないという方は多かったと思います。停電が続くことを考えて、乾電池式のモバイルバッテリーと乾電池を多めにストックしておきましょう。単3を単2にする便利グッズなども役立ちます。

ソーラーパネル型の充電器は、折りたたんでコンパクトに収納できるので便利。モバイルバッテリーとして利用するとよさそうです。

また、停電時に在宅避難を続ける際、家電製品が使えるようにするために、大容量のポータブル電源を準備しておくのもおすすめです。

備蓄品

水は日ごろから準備されていると思いますが、ポリタンクに水道水を汲み置きする場合、飲食に使える保存期間の目安は常温で3日程度、冷蔵庫で10日程度と言われています。期間を過ぎたら洗濯や掃除などに使い、交換しましょう。

ミネラルウォーターの備蓄も多めにしておきましょう。新型コロナウイルスが急激に感染拡大したころ、トイレットペーパーや水、カップ麺やレトルト商品、米、冷凍食品などの売り切れが続出しました。今後同じことが起きることも想定して、普段から少しずつ備蓄を増やしておくことが大切です。

備蓄では非常食を備えている方も多いと思いますが、長期保存が効くため買ってそのまま置いてある方も多いのではないでしょうか。試食をして、非常食に慣れておくことも大切です。

災害時の生活においておいしい食事ができることは、大きな安心につながります。非常食や保存の効く食品は、好きなものを多めにストックし、定期的に食べた分を補充する「ローリングストック」を習慣化することをおすすめします。

台風への備え、そして複合災害への備え。「大変な世の中になってしまったな...」と思ってしまいますが、早め早めに準備をしておくことで、いざというとき落ち着いて行動することができます。自分と家族を守るために、十分な備えをしていきましょう。

2020.06.04 16:34
2020.06.04 16:35
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