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家族や友人との集まり、キャンプ、お祭りなど、花火をする機会が多くなる夏休み。せっかく楽しむなら、コンビニや量販店にはあまり売っていない花火をそろえて、"こだわり花火大会"を演出してみてはいかがでしょうか。
今回は、創業100周年を迎えた「花火の立岩商店(Amazon)」の金城えりこさんに、シチュエーション別のおすすめ花火を教えていただきました。この店では600種類以上の花火を取り扱っていて、要望に合わせたオリジナルの花火セットもつくってくれます。
花火の立岩商店のある長崎では、精霊流しなどのイベントや、お盆にお墓で花火をしてご先祖さまを送り出す風習があるそうです。花火好きが多いと言われる長崎をPRするために、立岩商店では「長崎ぶらぶら」などオリジナル花火を製作。映画『長崎ぶらぶら節』で使われているのはこの店の花火で、職人さんが手づくりしているそうです。
秘密のケンミンショーにも放送されていました。
ではまず、ご家庭やちょっとした集まりでお子さんと一緒に楽しむ花火のおすすめについて聞きました。
「ユニークな変わり種の手持ち花火は、人気があるものが多くておすすめです。皿回しのような形状で "ぐるんぐるん" 勢いよく回転する花火や、スパーク花火の燃焼中に回転花火が飛び出しながらぐるぐるまわる変わり種花火『ハナビスピナー』、火薬類を使っていない『ひとだまくん』、タコのように火花がダンスする『たこおどり』などは、お子さんだけでなく、見ている大人も楽しくなる花火です」
「香りつきのスパーク手持ち花火も大人気です。メロンや桃のほか、カレー、いちご、チョコ、コーラもあります。こちらも子どもはもちろん、大人もつい香りを嗅いで確かめたくなってしまいます」
年配の方、大人が楽しむ花火には、高級なものがおすすめとのこと。
「純国産の手づくり線香花火は高額ですが、ご夫婦でまったりと贅沢な時間をお楽しみいただいているという方もいらっしゃいます。『大江戸牡丹』は、昔からあったすばらしい国産の線香花火を復活させようとつくられたこだわりの逸品です。このほか、『長崎ぶらぶら』『徳川牡丹』『巧』『柳』などの純国産線香花火のセット『選巧花火』は、贈り物としても人気です」
線香花火では、下記の写真左上から時計まわりの順で4つの現象を楽しむことができるのをご存じでしょうか。
「点火して最初の大きな丸い玉『牡丹』、激しく美しく飛び散る『松葉』、火花がしな垂れるような『柳』、そして最後の『ちり菊』があります」
「線香花火には、全体が和紙に包まれた『長手牡丹』と、手に持つ部分が藁でできている『スボテ牡丹』の2種類があります。長手牡丹は斜め下45度に向けて使用し、スボテ牡丹は斜め上45度に向けて使用すると、火球が落ちにくく長く楽しめます。線香花火はとても奥が深いです」
キャンプや海でのイベント、パーティー、夏祭りなど大勢の集まりには、やはり豪華で派手な花火が好まれるそうです。
「打上花火には、単発と連発があります。単発花火は打ち上がる高さが高く、迫力があります。一方連発花火は、高さは低めですが1本の筒から数個の星が連続して上がるので、豪華でキレイです。30メートル打ちあがる『決めの長崎ロマン』は当店のオリジナル花火。黄金色の大輪が明るく大きく開花するので、締めにおすすめ。感動的な締めくくりには、ナイアガラも人気です」
また、キラキラ輝く噴出花火『キレイな写真を撮ろう』は、商品名の通り簡単にキレイな写真を撮ることができ、インスタ映えする花火として人気だそうです。
花火はロマンティックな場面を演出するアイテムでもあります。
「プロポーズやお誕生日、結婚記念日などのサプライズにも、花火がよく使われています。『ハートの飛び出す花火(打上花火)』や、『吹き出すハート(噴水花火)』は、そんな場面にぴったりだと思います」
新作花火や変わり種花火をそろえて楽しむもよし、昔懐かしい花火でノスタルジックな気分に浸るもよし。この夏は、まわりの人たちがあっと驚き、笑顔になるような花火を集めて、楽しみましょう。
2019.06.04 20:55 | |
2021.06.28 21:04 | |
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