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2022年9月、イギリスのエリザベス女王が96歳で崩御されたというニュースが世界を駆け巡りました。今年はちょうど英国君主として史上初となる在位70周年をお迎えになり、盛大な記念式典「プラチナ・ジュビリー」が開かれた年でもありました。
今回ご紹介するのは1953年の戴冠式で考案された「コロネーションチキン」という英国伝統の料理です。コロネーションcoronationとは「戴冠式」のことなので、まさに国王・エリザベスのためのお料理だったわけです。
「女王さまが召し上がったチキン!?」というと難しそうなイメージを受けるかもしれませんが、カレー風味のソースで味付けされたシンプルなもの。イギリスのスーパーやコンビニではサンドイッチの具としておなじみですし、家庭でも頻繁に登場する一品です。
祝賀の席では当然ながら豪華に美しく盛り付けられたことと思いますが、調理にはとくに難しい工程もなく「カレーマヨ味のチキン」として日常的な食卓に登場させたくなる親しみやすいお料理といえます。
材料は、鶏もも肉1枚、玉ネギ1/2個、ドライマンゴー2〜3枚、オリーブオイル大さじ2、赤ワイン80ml、ローリエ1枚、カレー粉(S&Bなど)大さじ1、トマトペースト大さじ1、レモンのしぼり汁少々。味付けはたっぷりのマヨネーズに、砂糖・塩・胡椒を味見しつつ適宜加えるだけです。
上記はもも肉1枚分ですが、あっという間に食べてしまうので、2〜3枚分つくって(その場合はもちろんソースも増やして!)冷蔵庫に常備しておいてもよいと思います。
ちなみに正式なレシピではアプリコットを使いますが、ドライマンゴーのほうが入手しやすいのでそちらを使いました。マンゴーの甘味がいい仕事しています!
つくり方は、鍋に湯を沸かして、もも肉を茹でる。火が通ったらボウルなどに取り、粗熱が取れたら食べやすい大きさに切る。
これで、もも肉の用意はおしまいです。そうそう、茹で汁は捨てずにスープなどにどうぞ。
続いてソースをつくります。
はい、これで完成です!
このまま食べてもおいしいですが、おすすめはサンドイッチ。
食パンの上にコロネーションチキンをたっぷり、その上にお好みでベビーリーフをのせ、もう1枚の食パンで挟んだらできあがり。つけ合わせにはポテトをどうぞ。
わが家では、6月に開催された「プラチナ・ジュビリー」をきっかけにコロネーションチキンに初めて挑戦してみたのですが、これが予想以上に簡単でおいしかったので、以後、よくつくるようになりました。
在りし日のエリザベス女王を偲びながら、皆さんもつくってみませんか。
2022.10.06 18:53 | |
2022.10.13 11:19 | |
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