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ゆらめく炎には、それだけで人を惹きつける力があります。最近では焚き火の様子を映し続ける動画が人気を博しているとか。
ちらちらとゆらめく炎のもつリズム「1/fゆらぎ」に触れると、それだけでリラックスしたときの脳波であるアルファ波が増えるのだそうです。ボンヤリと火を見つめているだけで心が落ち着いてくるのには、そんな理由があったのですね。
焚き火といえば、子どものころに林間学校で体験した大きな篝火(かがりび)を思い出す人も多いかもしれません。
しかし、大人のための癒しの焚き火は、大袈裟である必要はありません。むしろ「小さく上品に」が基本です。
手際よくサッと火を起こせて、後片付けもスマートに行きたいもの。そこでおすすめなのが焚き火台です。
焚き火台は直火と異なり、熱や火によって地面に与えるインパクトが小さいのが特徴です。アウトドアメーカーはもちろん最近では100円ショップでも取り扱いがあり、サイズも大小さまざま&形もバリエーション豊かです。
火起こしのポイントはどれも変わりません。「小から大へ」が原則です。
まずは木屑や杉の葉、松ぼっくり、麻縄をほぐしたものなど火種となるものに着火します。チャコールシートや着火剤があれば成功率がグッと上がります。
火がついたら勢いが落ちないうちに細い薪を炎の上にくべていきます。炎が安定してきたら、火持ちのよい太めの薪に火を移していきましょう。
このときに注意すべきは、密にしすぎないこと。一気にたくさんの薪を乗せて空気の通り道を塞がないよう注意しましょう。大切なのは「小から大へ」と「焦らず着実に炎を育てる」こと。
さらに火種も薪も乾燥したものを使うこと。水分を含んでいると火が起きにくいだけでなく、煙が立ち、木がはぜて火の粉が飛んでしまうことにつながります。使う材は完全に乾燥させておきましょう。
焚き火をするときは、火傷しないよう革手袋やトングの用意も忘れずに。また、化繊のウエアは火の粉が飛ぶと着火しやすいので避けましょう。コットンやウールなどの天然素材や難燃性素材のウェアがおすすめです。
癒しのための焚き火は、両手で囲めるくらいのサイズ感が理想です。
本格的な調理をするための炎ではなく、あくまでも眺めるための焚き火と考えて、あまり大きくしないこと。
炎を利用するとしても、コーヒー1杯分のお湯を沸かすか、串に刺したマシュマロやソーセージを炙る程度と考えて。
大人の焚き火は退き際も美しくスマートに。焚き火台は後片付けも楽。直火と違って地面に灰や燃えさしの跡も残りません。
薪は完全燃焼が理想ですが、もしも燃えさしが残った場合は火消し壺に入れて完全に消化しましょう。
焚き火は忙しい日常を忘れさせてくれる究極のリラクゼーション。虫を心配しなくていい秋から冬にかけて、休日の過ごし方としておすすめです。
ただし、焚き火は火事や事故とも直結することをお忘れなく。キャンプ場など焚き火OKの施設で行うこと。
施設によってルールが異なる場合もあるので、必ずルールを遵守して行いましょう。
万が一の消化準備も怠りなく。安全を心がけたうえで、焚き火とともに素敵な休日を。
2021.10.22 11:48 | |
2021.10.22 11:51 | |
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