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この夏、節電を徹底する企業や家庭は多いはず。「この暑さの中で、何を着るか?」は大問題ですよね。
女性の場合、ワンピースやノースリーブをさらりと着ても素材や色柄、コーディネートなどによって、オフィスでもデートでも近所への外出でも無理なく着まわせますが、難しいのは男性。
いつもいつも「Yシャツにネクタイ」では見るからに暑そうだし、かといってTシャツでは着崩しすぎる・・・。そんなときにおすすめなのが、アロハシャツなのです。
アロハシャツは、ご存じのようにハワイで誕生したもの。その背景に日本人の存在があったことをご存じでしょうか?
かつてハワイに移住し農業に従事していた日本人移民たちが、ヨーロッパの船員が着る開襟シャツを愛用するようになり、持参していた着物を再利用して同様の開襟シャツに仕立てた、というのがアロハシャツの起源だといわれています。
ちなみに、1936年に「アロハシャツ」の名称が商標登録をされ、20年間の独占利用を認められていたため、一般名詞として「ハワイアンシャツ」と呼ばれる場合もあります。
さて、日本人ともゆかりの深いアロハシャツ。襟が広く開いていて、腕の部分もゆったりめ、裾はズボンに入れずに出したまま着るスタイルなので、涼しさは折り紙付きです。
リゾートウェアやハワイのお土産品としてたま~に着る・・・というのではなく、夏の日常着として取り入れてみましょう!
アロハシャツをかっこよく着こなすポイントは、柄や素材を選んで派手すぎない印象にすること。
本来のアロハシャツはシルクやレーヨン製が主流でしたが、ポリエステルや木綿など、さまざまな素材が出回っています。でも、ぱりっとかっこよく着こなしたい場合は、やはりシルクやレーヨンがおすすめ(写真上はレーヨン生地)。柄も、ド派手な色ではなく、伝統的な柄や落ち着いたトーンにすれば、年齢やシーンを問わず着こなすことができます。
短パン+サンダルで気軽に出かけるとしても、Tシャツよりアロハシャツのほうが、おしゃれ感が増すと思いませんか?
← こちらもレーヨン製。モノトーンの落ち着いた色合いのおかげで、普段使いをしても全く違和感はありません。
短パン、ジーンズとはもちろん相性抜群だし、キレイめの綿パンと合わせれば、お出かけ着にもぴったりです。
「きちんと感」を出すにはアイロンをきっちりかけること。また、開いた襟元からTシャツや下着がのぞくとかっこ悪いので、素肌に着るか、Vネックのシャツを下に着るとよいでしょう。
ハワイでは、オフィスやレストランなどで着るのはもちろん、冠婚葬祭や式典など「男性の正装」にもなっているアロハシャツ。日本でも、たとえば湘南海岸で知られる神奈川県茅ヶ崎市では、2004年から夏のアロハ着用を推奨する「アロハビズ」が行われ、市役所や銀行、飲食店などいたるところで定着しています。
節電しながら夏を楽しむためにも涼しくて快適、そしてオシャレに着こなせるアロハシャツを、普段着に取り入れてみませんか?