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前回、茶娘衣装で楽しめる茶摘み体験についてお届けしましたが、今回はその茶葉で烏龍茶を手づくり。日が当たればいいので、自宅のベランダでもできますが、さらなる楽しみを求めてキャンプ場へ行ってみました。摘んだばかりのお茶の葉を持参し、緑の中でお茶づくり。近所の公園でもできそうですよね。
お茶づくりといっても、とくに難しいことはありません。天日に干しながら手のひらで揉むだけ。親子3人で摘んできた茶葉を、まずは新聞紙に広げます。なるべく重なり合わないように。
この時点では、まだ青っぽい、草のようなにおいがします。これを葉っぱが「しなっ」とするまで天日干し。晴れていれば2〜3時間、曇りなら半日程度だそうです。
少しずつ色が変わっていきます。それと同時に、草っぽかったにおいがお茶っぽくなってきて、一所懸命揉み揉みしながら、大人も息子もテンションがあがります。
葉っぱを手のひらに挟み、前後に動かして揉みます。「こうやってお茶になっていくのかぁ」「どんな風味になるのかなぁ」と、それはそれはワクワクするのです。ぜひ、みなさんに体験していただきたい。
干し始めたのが夕方で、しかも曇り気味だったので、いったん紙袋に取り込んで、翌日また新聞紙に広げ直しました。そして数時間置くと、緑だった葉っぱが完全に茶色くなっていました。
最後にまた半日ほど天日干し、またはホットプレートやフライパンで焦げないようにから煎りして乾燥させれば、できあがり。
今回の方法は、茶葉を摘んだ蔵屋鳴沢で教わった「烏龍茶」のつくり方なのですが、そもそも烏龍茶と紅茶の違いってご存知ですか?
摘みたての葉を発酵させず緑色のままお茶にすると緑茶(不発酵茶)になりますが、天日にさらしてしおれさせて(=発酵)から加熱すると琥珀色の烏龍茶(半発酵茶)になるのです。そして、烏龍茶をさらに発酵させ、紅褐色になったものが紅茶(発酵茶)です。
つまり、摘んだ葉を比較的短時間置いて「半発酵」の状態で加熱すれば烏龍茶ですが、さらに置いて十分に発酵が進むと紅茶になるわけです。
わが家の場合、けっこう長い時間置いたので、紅茶に近い味わいに仕上がった気もします。香りがとてもよくて、飲んでもらった友達に「高級な茶葉なの!?おいしい〜!」と言われました。
同じ茶葉でも、自家製のお茶にするとそんな風に香りや味わいも変わるというのが、ますますおもしろいですよね。とにかく楽しいこと尽くしなので、茶摘み→お茶づくり、ぜひぜひ経験してみてください。
2019.06.03 12:46 | |
2021.06.28 21:06 | |
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