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チーズはお店で買ってくるものだと思っていませんか? じつは 牛乳とレモンさえあれば、お料理初心者も簡単につくれるチーズがあるのです。
それが カッテージチーズ。やわらかなそぼろ状で、淡白ななかにほんのり酸味が感じられるフレッシュチーズです。
非熟成タイプでクセがなく、幅広い食材と相性がいいのも特徴。サラダやパスタのトッピング、ドレッシング、サンドイッチにも大活躍。スパイスやハーブなどを加えてディップにすれば、ワインのお供にも!
つくり方はいたってシンプル。 温めた牛乳に、酢やレモン加えて凝固させて水分と分離させ、水気を切ればできあがり。家庭でも簡単につくれ、酪農王国・北海道では「牛乳豆腐」の名で親しまれてきたといいます。
用意する材料は牛乳とレモン。レモンがなければ、酢でも大丈夫です。道具は普段づかいの鍋とザル、キッチンベーパーか布巾を使います。
牛乳500mlに対して、レモン果汁は大さじ2杯。酢を使う場合も割合は変わりません。
まずは 鍋に牛乳を入れて中火にかけ、60度くらいまで温めます。目安は湯気が上がって、鍋肌に小さな気泡が現れはじめたころ。
ここで 注意すべきは絶対に沸騰させないこと。高温にするとボソボソした口あたりになります。逆に用心しすぎて温度が低すぎると固まらないので、 牛乳の温度にはご注意を!
鍋を火からおろしてレモン果汁を加え、やさしくかき混ぜます。そうすると、豆腐を崩したようなそぼろ状の凝乳(カード)と水分(乳清・ホエー)に分離してきます。
キッチンペーパーを敷いたザルに、鍋の中身を流し入れてしばらく放置。自然に水気が切れるのを待ちましょう。
少ない量なら、コーヒーのドリッパーとペーパーフィルターで水気を切ってもよいでしょう。
水気が切れたら、カッテージチーズのできあがりです。ここでカッテージチーズをガーゼなどに包み、ボウルにためた水で軽く振り洗いすれば酸味を抜けますが、我が家は酸味もアクセントとして楽しみたいので水洗いはしない派です。
こうしてできたカッテージチーズは、葉物のサラダにトッピングするだけでごちそうサラダに。温野菜と和えてホットサラダにすれば彩のいい一品になります。
我が家の一番のおすすめはディップ。アボカドや明太子やレーズン、黒コショーなどのスパイスやハーブ、刻んだ柴漬けや燻りがっこなど、キッチンや冷蔵庫にあるものを混ぜ込んでみると、意外なおいしさに出会います。
こんがり焼いたバゲットのスライスやクラッカーにのせれば、前菜やワインのお供にぴったり! 子どもたちも、おやつ気分で喜んで食べてくれます。
ほかのチーズに比べると、低カロリーで塩分や脂肪分も少ないカッテージチーズはダイエットにもおすすめ。弾力があるのでひき肉と置き換えても。ハンバーグのひき肉を半分カッテージチーズに置き換えると、おいしさはそのままでカロリー&脂肪分減になります。
なお、 カッテージチーズは鮮度が勝負のフレッシュチーズなので、つくったら食べきりが基本。保存する場合は冷蔵で2日が目安です。
ちなみに、カッテージチーズをつくる過程で生まれた副産物、乳清(ホエー)も栄養たっぷり。水溶性たんぱく質や乳糖、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれています。
だから捨てずに、料理に活用を! ミネストローネなどのスープ、ポトフやシチューなどのベースに加えるとうま味がアップ。パンケーキやスコーンの生地に混ぜれば、ベーキングパウダーと反応して一層のふんわり加減が増します。 乳清に含まれる乳酸には肉の繊維をほぐす働きがあるので、肉の漬け込みにも有効です。
またラッシーやスムージーなどのベースに使うと、ほんのり酸味が効いた爽やかなドリンクに。
家族で過ごす時間が増えたこの機会に、我が家特製のカッテージチーズに挑戦! おいしい時間を過ごしましょう。
2020.09.25 20:58 | |
2020.09.25 20:59 | |
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