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このところ毎年のように各地を襲う豪雨や台風、頻発する地震。
つい先月、九州や中部、東北地方をはじめとする広い範囲に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨災害」の傷跡も生々しく、あらためて日本が災害大国であることに思いいたります。
こうした災害が起きた際、何よりも急がれるのが状況を正確に把握して命を守る行動をとること。
地域の防災無線でも警報や注意報、避難情報は放送されますが、地形や風向き、雨音の強さなどさまざまな条件で聞きとりにくいことや気づかないことも少なくありません。
そこで万が一の備えとして必要不可欠なのが防災アプリです。
さらに今は新型コロナウイルス感染との複合災害も危惧され、これまで以上に的確な判断と行動が求められます。
リモートワークや夏休みで家族一緒に過ごす機会が増えた今こそ、お互いに話し合ってベストなアプリをえらんで、いざというときに備えましょう。
まずは「防災アプリって何?」という人のために基礎知識を。
防災アプリは災害情報や避難情報、防災・減災のノウハウを提供するもの。プッシュ通知をオンにしておくことで、アプリが起動していなくても自動的に最新の情報確認できて、どんな行動をとるべきかの判断材料にできます。
さらに位置情報もオンにしておけば、不慣れな出先で今いる場所に関する情報を得られるのです。
ただ、困るのは防災アプリの種類がありすぎること。無料のものだけでもえらびきれないほどあるのです。
しかしポイントさえ押さえておけば、迷うことはありません。
まず、誰にとっても欠かせないのは、
1と2が、生死を分けることがあるほど重要なのはいうまでもありませんが、意外に思いつかないのが3。例えば地震速報が届くだけよりも、安否確認や避難所の位置情報を搭載した防災マップなど複数の機能を併せ持っているアプリの方が、いざというとき役立ちます。
とはいえ、住まいや仕事場のある地域、家族構成などによって適したアプリは異なります。
例えば、東京都防災アプリのように都道府県や市町村によっては独自の防災アプリを展開しているところも。
地域の河川情報や避難所や防災拠点の情報などを細かに拾っているので、まずは自分の住んでいる自治体を調べてみましょう。
また小さな子どものいる世帯なら、子どもにも使いやすいアプリかどうかもチェックしておきましょう。
これらの条件を考えたうえで実際に使ってみたのが、
まず、情報把握に強いと感じられたのがYahoo!防災速報。避難情報や緊急置鍼速報、豪雨予報、河川洪水、土砂災害、自治体からの緊急情報など15もの情報をカバー。
プッシュ通知でいち早く知らせてくれます。
自宅、仕事場などあらかじめ設定した国内最大3地点と、位置情報を利用した現在地の情報がリアルタイムで届きます。
これがあれば、まずどう動くかの判断材料を手に入れられるわけです。
防災情報 全国避難所ガイドは、全国の自治体が決めた避難所などを約10万件以上収録。
現在地から最も近い避難所、避難場所を検索し、避難所までの道順を案内してくれます。
また土砂災害警戒区域や浸水想定域の情報を地図上に表示、危険性の把握にも役立ちます。
避難指示や避難所開設情報はもちろん、気象情報や地震情報、土砂災害警戒情報、河川洪水情報などもお知らせ。
安否登録や安否確認機能も搭載。
goo防災アプリは、現在地や事前に登録した地域の気象情報や災害情報をプッシュ通知。防災マップには避難所だけでなく公衆電話の情報も登録。標高での施設絞り込みも可能です。
また、安否情報の登録や検索、事前登録で集合場所や伝言内容をいち早くメールを送れる機能も搭載。
どのアプリも便利ですが、インストールしただけでは機能が発揮されません。
まずは位置情報を常にオンにしておくこと、プッシュ通知をオンにしておくことが必要です。
また自宅や仕事場、学校などの位置登録や、安否確認などのための事前設定が必要な場合も。
家族全員で集まって必要な情報を確認し、一緒に登録しておくとよいでしょう。
また、防災マップに表示される避難所や避難所への道順は、平常時に実際に使って確認しておくと有事の際も慌てずに行動できます。
備えあれば憂いなし。あれこれ試して適したアプリを絞り込み、万が一のときも命を守っていきましょう。
2020.08.13 20:09 | |
2020.08.13 20:11 | |
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