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自宅にいる時間が多い今だからこそ、普段は見て見ぬ振りをしているガンコなヨゴレを退治したい! そう思っている人におすすめしたいのがナチュラルクリーニングのアイテムとして注目のセスキ水です。
スーパーやホームセンター、100円ショップでも、よく見かけるようになり、実際に使ってみたという人も多いはず。しかし同時に聞こえてくるのが「同じナチュラルクリーニングのアイテムである重曹やクエン酸と何が違うのかわからない」という声。
そこでセスキ水、重曹、クエン酸の特徴と得意なお掃除分野を解説。セスキ水が得意とするキッチン、浴室、リビングなどのお掃除ポイントをご紹介。使い分けて賢くお掃除、気になるヨゴレを一掃しましょう。
まずはセスキ水の正体から。セスキ炭酸ソーダ、正式にはセスキ炭酸ナトリウムを水に溶かしたものがセスキ水と呼ばれます。
サラサラの白い粉で水に溶けやすく、pH9.5~10.5のアルカリ性。アルカリ性の対極にある酸性のヨゴレを中和分解し、落としやすくしてくれます。
酸性のヨゴレとは、ずばりタンパク質のこと。代表的なタンパク質のヨゴレには、食用の油や皮脂など油汚れが挙げられます。つまり、キッチンの壁や換気扇、レンジフード、電子レンジ内部などに膜を張った油汚れに効果大です。
セスキ水の作り方は簡単、水500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯溶かすだけ。スプレー容器に詰めて軽く振るだけで出来上がりです。ただ、濃度は汚れの度合いに応じて加減してみてください。
換気扇やレンジフード、電子レンジには直接スプレーをかけて、汚れが浮いてくるのを待って拭き取ります。そのあとで水拭きすれば、お掃除は終わり。この手順で落ちないひどい汚れは、セスキ水を含ませたキッチンペーパーをパックのように貼り付けて放置してみましょう。汚れが浮いてきたら、同じように拭き取り+水拭きすればベタベタの油汚れもキレイになります。
ただし、同じキッチンのヨゴレでもフライパンなどに固くこびり付いたヨゴレは、セスキ水よりも重曹の方が有効。
重曹もアルカリ性を示しますが、pH8の弱アルカリ性で酸性のヨゴレを中和分解する力はセスキ水に軍配が上がります。ただし重曹は粒子が粗く水に溶けにくいため研磨力があり、こびりついた汚れをこすり取る力があるわけです。
セスキ水は浴室の排水溝や風呂桶、いすについた皮脂にも有効。ヨゴレにスプレーで直接吹きかけ、スポンジで優しくなでると、ザラザラしていたヨゴレが取れてツルリとスベスベに。しかもセスキ水には抗菌力がありカビの繁殖を防げるといいことだらけ。
ただし、タイルの目地についた汚れは研磨力のないセスキ水の苦手分野。これは重曹ペーストとブラシで乗り切りましょう。
また水垢はアルカリ性の汚れであるため、セスキ水や重曹では落ちません。これはセスキ水とは対極にある酸性のナチュラルクリーニング剤、クエン酸を溶かした水でパックし洗い流しましょう。
リビングでは、壁紙やドアノブ、ライトのスイッチなどについた手垢がセスキ水の得意分野。スプレーで吹きかけ、拭き取り+水拭きで驚くほど綺麗になるはずです。
このようにタンパク質汚れに対して万能に近いセスキ水ではありますが、素材によっては使えない場所も。アルミや銅、大理石、無垢材や畳などは避けましょう。また、アルカリ性が強く肌を痛める恐れがあるので、肌の弱い人は必ずゴム手袋を着用すること。
適材適所を心がけつつ、お家も自分も傷つけないよう気をつけながら、クリーンアップ大作戦にトライしましょう!
2020.05.14 19:15 | |
住い・生活 |